独自の実用性への理解:OKR対 SMARTゴール

By Joe Weller | 2020年4月15日 (更新 2023年12月4日)

この記事では、経験豊富な専門家によるOKRとSMARTゴールの違いを解説し、両者の方法論がどのように連携するかを見ていきます。

このページでは、使用時のOKRとSMARTゴールの違いを解説し、 それぞれの方法論の 利点と不都合な点を見ていきます。。 また、OKRとSMARTゴール作成用の無料ダウンロードテンプレートも 用意されています。

OKR対 SMARTゴール: 違いは?

目標と主な結果: OKR とSMARTゴール (具体的、測定可能、達成可能、有能、期限設定されている) は、組織、プロジェクト、または個人のために目標または諸目的を定める2つの方法論です。 

1980 年代から、SMARTゴールは、ターゲットとする成果および達成すべき目標の構造的フレームワークを提供してきました。 また、近年では、多くの操業開始企業や多国籍企業が、全体像に焦点を合わせる諸目的と主な結果の手法 (OKR) を採用しています。 OKRが提供できるものについての詳しい説明については、「OKRの必須ガイド」をお読みください。" 

SMARTゴールはOKRの一部である「主な結果」と比較できますが、これらの方法論はどのように異なり、どのようにともに機能するのでしょうか? 

アジャイルストラテジーズ常務取締役のダニエル・モンゴメリー(Daniel Montgomery)氏は「組織内の一連のOKRは、お互いに足並みを揃え、強化し合う必要があります」と説明します。。 「SMARTゴールがあれば、目標そのものの構造について話すだけです。」

SMARTゴールとOKRの類似点

SMARTゴールもOKRも、いずれもその起源はピーター・ドラッカー(Peter Drucker)の目標別管理理論 (MBO) に遡ります。 いくつかの違いがあるにもかかわらず、OKRとSMARTゴールの両方が、現実的で期限付きの正確な目標を立てる手法を提供します。 OKRもSMARTゴールも、企業、非営利団体および個人の企業用に、共同作業とチーム目標を調整することができます。 ただ、SMARTゴールが成果の具体的な根拠を要求するのに対し、OKRでは(諸)目的の背後にある「理由」を定義するよう尋ねてきます。 基本的に、主な結果はSMARTゴールです。

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OKR用主な分類要因

OKRでは、「諸目的」では一般的でインスピレーションに満ちた目標が提供され、「主な結果」には、成功を評価するための時間ベースの指標が詳述されています。 OKRは通常、SMARTゴールよりも具体的ではなく、意欲的なものであり、文化的変化や刺激的な発展への道のりを促すことがよくあります。 

覚書: 「主な結果」とは、単に自己完結型の目標を達成することだけではなく、OKRは組織全体の成功と発展をより正確に示すこともできます。 迅速な(アジャイル)目標をより一般化することで、変化する状況から有利な点を引き出すのに必要ならば主な結果を変更できます。 さらに、社員は四半期ごとに再検討するため、マネージャーがチームの働き観察するように、年間目標を調整する優れた方法を提供します。 OKRの例については、「全部署用無料OKRの例」をご覧ください。 

OKRとは対照的に、SMARTゴールは、収益性や品質等、単一指標を使う傾向があります。 これらの目標は個々の地道な取り組みに焦点を当てて追跡しますが、ビジネスまたは個人を前進させることもできます。 場合によっては、経営陣が組織全体にSMARTゴールを書き込み、並べ、結果の質と一貫性を確保することがあります。 

また、SMARTゴー-ルは報酬と結びついていますが、報酬はOKRの達成とは別に評価され、お試しまたは有用な失敗を促します (チームは能力を高めながらも、上昇志向の目標を完全に達成できません)。 

SMARTゴールは達成すべきであるので、ユーザーによっては、組織にとって画期的な開発を行うのではなく、すべき結果のリストに変わる可能性があると考えます。 同様に、タスクや個人の成長に焦点を当てると、SMARTゴールが戦略的なイメージから切り離されるリスクがあります。最終目標がパーフォンマンスの再検討、ボーナスあるいは報酬と繋がると、社員は「無駄にたたく」または簡単に達成できるタスクを作成するという罠に掛かる可能性がある。 さらに悪いことに、人々は達成可能であるからといって、無用な目標を設定するかもしれません。 また、専門家によっては達成可能性を重視することで、SMARTゴールの「上昇志向の」可能性が制約されると考えます。 SMARTゴールの例や書き方のヒントについては、「SMARTゴールの書き方の必須ガイド」をご覧ください

組織は毎年SMARTゴールを設定する傾向があり (四半期ごとに行う場合もありますが)、OKRは四半期または月毎のサイクルで設定されるため、SMARTゴールよりも素早く対応できます。 期間が長引いているため、SMARTゴールは市場やその他の外部要因への対応において、OKRよりも柔軟性が低いかもしれません。 SMARTゴールはOKRよりも設定に時間がかかることがありますが、それは、組織を全体で厳しく段階的に処理されることが多いためです。 結果として、個人目標は上司の目標に依存します。 

モンゴメリー(Montgomery)は、SMARTゴールとOKRの違いをこのように特徴付けます。 「SMARTでは、目的はありません。 OKRアプローチでは、目的は戦略に繋がる上昇志向の抱負です。 SMARTゴールでは、定量的成果としてゴール自身が単独で評価されます。 SMARTが必要ですが、それだけで十分な条件と言えるでしょうかと私は言います。 これはパズルのピースですが、それだけでは不完全です。」

使用する時:OKR対 SMARTゴール

OKR手法とSMART手法には明確な使用法があります。 使用する方法を選択する時、以下の貴方の努力の質を考慮にいれます。

次の場合にOKRを使用します。

  • 目的地が明確な場合: OKRでは、四半期に最も追求したい、または達成したいことが表示されます。
  • 長期目標を設定する場合: トップレベルの戦略目標を設定し、グループやチームは四半期または長期ターゲットの設定に直接貢献することになります。
  • 目標が進化する場合: OKRは柔軟性を提供します。 週ごとの頻度で再検討すれば、より細かい単位で成果を追跡する方法が提供されます。 また、目標を頻繁に再検討することで、主な成果の転嫁や削除を必要とするような変更を監視できます。 「ほとんどの最終目標設定は年 1 回で、戦略計画にしても社員の個人的レベルでは3 年から 5 年の見通しを設定する」と『Start Less』 の著者 であるモンゴメリーは説明し、以下の様に述べます。 OKRを使用した機敏な戦略の構築。 「今日の組織の世界では特に、1年という期間は長い時間になる可能性があります。 OKRで起こることを考えるならば、目標の設定と見直しを四半期ごとに設定することです。 そうすれば、貴方の環境の中で何が起こっているかを頻繁に戦略的な話し合いで検討することができます。」
  • 組織的背景についての追加レベルの作成: 透明性が高い適切なOKRは、組織全体の取り組みを調整するのに最適な方法です。 ダグ・グレイ(Doug Gray) 氏は、アクション学習アソシエイツ (LLC) の CEO であり、『Objectives + Key Results (OKR) Leadership』著者でもあります。 貴方のキャリア、チーム、組織にいかにシリコンバレーの秘伝の隠し味を使うのでしょうか。 彼は、「OKRは、ITやマネージャー等のナレッジワーカーのために最も役にたちます。それは彼らが、諸目標を定義し、鍵となる結果の達成を実証する必要があるからです。」と述べています。  
  • マルチ指標ゴールの設定: それぞれの主な結果は、個々のSMARTゴールのように、成果をそれぞれ異なる測定法で計られます。 つまり、1つの目標には複数の指標が含まれます。 マルチメトリックターゲットと単一メトリックターゲットの区別は、OKRパッケージ全体に対して勝利をせんげんするのかそれとも特定の成果に対して行うかで決まってきます。

SMARTゴールは、次の場合に使用します。

  • 繰り返される動作やプロセスにトップダウン型管理を提供: 「例えば、ファーストフード事業者には、効果的なパフォーマンスや行動を得るためのトップダウン型の対処が必要です」と グレイ氏は言います。 
  • 目的地がない場合: SMARTゴールの作成プロセスでは、タイムライン上で明確で正確な目標を設定するための簡単なフレームワークを提供します。 
  • チーム内または個人用の個別目標を設定・追跡: チームや個人は、チームにとって重要であることを目指しますが、大規模戦略計画に直接貢献しないことがあります。 SMARTゴールは、以下のような目標を作成するための優れた構造です。 たとえば、頻繁に使用されるプログラムのトラブルシューティングに責任を割り当てることで、受動的な社員を引き上げる等、リーダーには行動を変えていきたい場合があります。 このようなターゲットは戦略的ではないかもしれませんが、社員の力を引き出すことによって組織の可能性を高めます。

クリスティナ・ウォドキー(Christina Wodtke)女史は大学教授、講演者そして、OKR関連の著書 『Radical Focus 』並びに新著 『The Team that Managed Itself(それ自体を管理するチーム)』の著者でもあります。 「SMARTゴールとOKRの間に分割線はありません」と彼女は言います。 「毎週チェックインして、『目標に近いか、かけ離れているか』と尋ねているように、彼らは非常に似ています。人は目標を持ち、刺激を受ける必要があります。 KPI は全て数値です。 SMARTゴールはインスピレーションを与え、かつ数値で表示されるかもしれません。 OKRは数字で決定されない人々のための何かを提供します。"

OKRと KPIの詳細については、こちらの記事をお読みください

OKRとSMARTゴールの長所と短所

それぞれのアプローチは、特定の状況で役立ちます。 方法を選択する前に考慮すべき資質の問題を以下に記します。

  • 適応: 一般的に年ごとの再検討を行うSMARTゴールは素早い転換の機会は殆どない。 スマートゴールは、固定した状況で、明確に定義されたターゲットがあると良く機能します。 対照的に、チームや個人のために四半期ごとの期間を与え、より大きな目標を持つOKRでは、鍵となる結果を変更して、競合他社の状況等の変化に合わせて調整できます。 
  • 配置: ほとんどのSMARTゴールとOKRは戦略に基づき、経営陣の支援により強化されるのが理想的です。 
  • 上昇志向な広がり: OKRは、新しい代替策を恐れずに探索するよう促すという評判があります。 SMARTゴールは、特定の目的を達成するための仕事を促進し、その目的を追って人々は斜面を走るので、拡張や企業および個人的な成果の向上が制限されます。 また、SMARTゴールは達成可能な目標に焦点を当てます。
  • 士気: SMARTゴールで焦点を絞り込むならば、社員は目標達成のために他の収益性の高い仕事を無視してしまう可能性があります。 1つの目標の達成に失敗すると、人々は総合的に完成されたものの全体像が見えないため、やる気を失う恐れがあります。
  • 計画設定: SMARTゴールは具体的であるため、作成に時間がかかる場合があります。 
  • 精度: SMARTゴールは、特定の指標と正確なタイムフレームをゼロにし、短期の明確な目標には有益でしょう。 対照的に、OKRの目標は幅広く、状況の変化に応じて鍵となる結果が変化する可能性があります。

OKRとSMARTゴールを設定するためのヒント

目標を設定する準備ができたら、書き込みのための製品であるOKRとSMARTゴールを使うための以下のヒントをご覧ください:

  • 慎重な目標の選択: 適切でない書き方、または間違って選ばれた目標は、貴方を助けてくれません。 
  • チームと個人の目標の作成: OKRでもSMARTゴールでも、社員と協力してチーム目標を設定し、社員が自分の目標の少なくとも一部を自分で選択できるようにするのはいつでも非常に良い考えです。
  • 目標の書き付け: メモや目標を書き留めておくと、どの事業においても取り組み姿勢や継続管理に良い刺激をもたらします。 また、目標について他のチームメンバーと、そして組織のいたるところとコミュニケーションを取ることで、透明性と理解度が上がります。
  • 成功のための計画: 目標を設定するだけでは不十分で、最高の結果を出すためには、週毎のOKRステータスミーティング等、参加者は進捗状況を頻繁に再検討する必要があります。 経営陣は、トップレベルから各リーダーまで、トレーニングやその他の必要なリソースを使って成功を計画する必要があります。 
  • 有益な失敗: クリスティナ・ウォドキー氏によると、「企業にとって難しい問題は、『私たちは何ができるのか』です。新しく違うものがパフォーマンスの再検討において問題を引き起こすことを人々は恐れています。 対照的に、『恐れていなかったら、実際に何をしますか? もし新しい市場に行ったら? 成功とは何ですか? 新しい顧客に焦点を当てたらどうなりますか?』とOKRは問い、創造であるための安全基盤を作る方法となります。」

SMARTゴールとOKR書き方テンプレート

テンプレートを使い、SMARTゴールとOKRを書き込むプロセスを大幅に簡素化できます。 このセクションでは、最も役に立つダウンロード用の無料テンプレートを提供しましたが、これらは全て、貴方自身の状況に合わせて、そのニーズに答えるために十分にカスタマイズ可能です。

個人的な目標と主な結果 (OKR) の通常の書き方についての詳細くは、こちらの記事「効果的な職業的および個人的OKRの書き方」をご覧ください

SMARTゴール追跡テンプレート

SMART目標ワークシートテンプレート

SMARTの最終目標を書くことは必ずしも簡単ではありません。 このテンプレートを使うと、ターゲットに関するメモを定義・保存し、指標、達成への可能性および期間を定義できます。 最終的に、正確で明確な目標を作成します。

SMARTゴールと目標テンプレートをダウンロードする。

Excel| ワード

プロジェクトゴールと諸目標テンプレート

プロジェクトの目標と目的のテンプレート

複数の目標がある場合、またはプロジェクトを計画する必要がある場合は、複数の補完的目的を伴うハイレベルの最終目標を扱うこの SMARTゴールテンプレートを使用してください。 SMARTゴールを入力し、各目標の指標やそれ以外のパラメーターを決定します。

プロジェクトゴールおよび諸目標テンプレートをダウンロードする

Excel| ワード

ゴールチャートテンプレート

目標チャートテンプレート

最終目標設定が組織内での共同の取り組みである場合、このゴールチャートテンプレートをダウンロードして、同じ最終目標の代替バージョンをリストアップしたり、異なる最終目標と比較したりできます。 1つのコピーを下書き段階でワークシートとして使用し、次に別のコピーを作成して、貴方の最終目標の最終バージョンを記録します。 

ゴールチャートテンプレートをダウンロードする。

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シンプルOKRテンプレート

シンプルなOKRテンプレート

このシンプルなOKRテンプレートは、OKR上の下書きや試し書き用の簡単に使えるツール要望する小規模なビジネスや組織に適しています。 必要に応じてセクションを追加または削除し、貴方のニーズに合わせてカスタマイズします。 

シンプルOKRテンプレートをダウンロードする。

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OKR指標トラッカー・ダッシュボードテンプレート

OKRメトリクストラッカーとダッシュボードテンプレート

より洗練されたチームOKRテンプレートについては、この指標トラッカーとそれに付随するダッシュボードを使ってみてください。 最初のシート上で年と四半期を設定し、チームの諸目標と主要結果を入力します。 現在の値と進捗割合を入力して貴方の成果を記録します。 

OKR指標トラッカー・ダッシュボードテンプレートをダウンロード する。-Excel 

包括的なOKRテンプレート

 包括的なOKRテンプレート

この無料のカスタマイズ可能なOKRテンプレートを使うと、会社、チーム、個々のOKRを四半期並びに年ごとに詳細説明できます。 ステータス メモフィールドで毎週の進捗状況を収集し、完了した割合を書き込みます。 それぞれの主な結果の割合は上にスクロールし、各目標の完了率を表示します。 

包括的なOKRテンプレートをダウンロードする。

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