働き方はかつてない速さで変化しています。複雑さは増し、「変化」だけが「不変」である世の中。より少ないリソースでより多くを達成することが求めらている。たくさんの方からお話をお伺いしてきた中で、これが一貫したテーマでした。
ENGAGE 2025 で登壇し、今後どのような支援を提供していくかについて弊社のビジョンを説明できたことを、大変光栄に思います。これらは、私がチームとともに日々取り組んでいる課題です。業務に欠かせない作業を遂行し、ビジョンを実現させ、さらに AI の急速な進化を活用して成果向上につなげるためには、どんなことができるでしょうか。
その答えが、インテリジェントな業務管理です。これは、Smartsheet プラットフォームが単に進化しただけではありません。従業員、データ、AI の力を単一のエンタープライズグレード プラットフォームで統合することにより、これまでにない高い目標を実現できるようになるのです。
インテリジェントな業務管理プラットフォームの特徴
インテリジェントな業務管理ならではの特徴的要因をご紹介します。
お客様に寄り添うデジタル ワークフォース: AI エージェントとインテリジェント機能の統合スイートにより、Smartsheet でより多くのことをより簡単に実行できるようになります。新しいプロジェクトをわずかな時間で立ち上げ、作業を最適化し、チームのキャパシティを増やすことができます。
統合作業を可能にするエンタープライズグレードの単一プラットフォーム: 柔軟性、適応性、安全性を考慮して設計されており、チームが制限なく作業できるようにします。このような機能を独自に提供できるのは、Smartsheet だけです。Smartsheet のエンタープライズ規模は、何百万ものアクティブ プロジェクトや自動化されたワークフローの管理に役立ちます。これこそが、フォーチュン 500 の数多くの企業が Smartsheet に信頼を寄せる理由です。
計画から完了までをサポートする、ワールドクラスのエクスペリエンス: インターフェイスは直感的で、業務フローに沿いながら、シームレスな共同作業を日常的に行えるようになります。
インテリジェントな業務管理をとおして、誰もが有意義な仕事に集中し、迅速かつ正確に業務を遂行できるようサポートします。人間の潜在能力を高めることが本来の目的で、人間の代わりになることをめざしているわけではありません。
大きな目標をよりスマートな成果に変える
よりインテリジェントな新しい働き方を実現する Smartsheet の多彩な機能をご紹介します。
スマート アシスト: AI エージェントとインテリジェント機能が織りなす強力な世界へのデジタル ゲートウェイです。スマート アシストは、作業のコンテキストを理解したうえで、パーソナライズされた推奨事項を提供します。簡単なアウトラインに基づくプロジェクト生成や、タスクに関する質問への回答などをスマート アシストに依頼することで、数時間分の作業を数分に短縮することができます。こちらの機能は、数か月以内に Early Adopter プログラムに導入予定です。
スマート エージェント: 常時対応可能なパートナーとして、チーム全体のキャパシティを向上。戦略的なアプローチが求められる業務でよりインパクトの高い成果につなげます。第一弾として、プロジェクト管理のためのスマート エージェントを提供予定です。AI パートナーとして、進捗状況の監視、先を見越したリスクへのフラグ付け、業界のベスト プラクティスに基づく推奨事項の提供などを行います。しかもお客様自身ですべて管理・監視できるのが魅力です。プロジェクト マネージャー向けスマート エージェントは、数か月以内に Early Adopter プログラムで提供される予定です。
スマート フロー:スマート アシストで簡単な指示をするだけで、複雑なマルチステップの自動ワークフローをスマートに作成できます。たとえば「毎週金曜日にチームから最新情報を受け取り、それを要約して Slack チャンネルに投稿してください」と指示するだけで、インテリジェントな自動ワークフローが構築されます。こちらの機能は、来年 Early Adopter プログラムに導入予定です。
スマート列: データ列にも AI 搭載の分析機能が加わります。シート上でテキストの翻訳、データの分析、サマリーの生成をすばやく行い、Smartsheet での生データをインサイトに変えます。初心者からパワー ユーザーまで、誰もが業務を大規模に自動化できるようになります。こちらの機能は、数か月以内に Early Adopter プログラムに導入予定です。
ナレッジ グラフ: Smartsheet の AI がさまざまな業務をどのように把握しているのか疑問に思われたことはありませんか。その秘密は「ナレッジ グラフ」にあります。ナレッジ グラフとは、Smartsheet 上にあるデータに合わせてパーソナライズされたインテリジェンス レイヤーです。この柔軟なモデルは、単に行を参照するだけでなく、情報の関係性を基にユーザー、作業、コンテンツを関連づけます。ナレッジ グラフは絶えず進化するため、さらに役立つインサイトや推奨事項を必要なタイミングで提供できるようになります。
スマート ハブ: スマート ハブは、Smartsheet AI 用の AI コントロール パネルです。スマート エージェント、スマート フロー、スマート アシストの構築と管理だけでなく、組織全体での AI の展開方法と使用方法を管理、構成、制御することもできます。こちらの機能は来年利用可能となります。
優れたイノベーションには、大きな責任が伴います。「責任ある AI」が、私たちが構築している AI ソリューションの基本原則です。Smartsheet では透明性を重視しています。これに基づき、AI の動作状況もご希望に応じてご確認いただけるようになっています。また、各ソリューションの監査証跡から組織全体の可視性、管理者レベルの監視と制御などあらゆるレベルにおいて、新しい AI 機能に対するお客様の承認プロセスを組み込んでいます。
セキュリティ、ガバナンス、プライバシーは、AI 機能における特徴であることはもちろん、欠かせない基盤であると考えています。
この強固な基盤があることで、戦略的な業務管理を可能にする新しい方法を提供することができます。今回は注目すべき機能を一部ご紹介します。
シナリオ プランニング: Smartsheet では、「推測」よりも優れたアプローチがあるはずだと考えています。シナリオ プランニングでは「この場合はどうなるか?」といったシナリオを安全に分析可能。確信を持って作業を進めることができ、よりインパクトの高い成果をもたらす作業に集中できます。現時点ではプライベート ベータ版でのみ利用可能ですが、まもなく Early Adopter プログラムでも導入予定です。
ポートフォリオ: 作業に明確さと一貫性をもたらすためにポートフォリオ機能を作成しました。構造化されたデータ収集、標準化されたテンプレート、ポートフォリオレベルの可視性が特徴。データ収集からレポート作成まで、プロジェクトの作成・管理を簡単に行えます。こちらの機能は、現在 Early Adopter プログラムでご利用いただけます。
動的なドロップダウン:これまでに多くのお客様より「こんな機能があれば…」というお声をいただいていました。そんな皆様のご要望にお応えして、いよいよ動的ドロップダウンをご利用いただけるようになりました。この機能は、データの整合性と一貫性を組織全体で確保する上で非常に有益です。こちらの機能は、現在利用可能です。
Smartsheet の技術革新においては、ユーザーの皆様の存在を常に念頭におき、 それぞれが持つ潜在能力を高めることをめざして各種機能を設計しています。 オンデマンドで配信中の ENGAGE 2025 基調講演では、さらに詳しい内容を説明していますので、ぜひご視聴ください。ご視聴後は、Smartsheet コミュニティでご意見をお聞かせください。同コミュニティは、ユーザーの声が次のステップを形作る場所です。皆様のアイデアと弊社のイノベーションが出会う場所としてぜひご活用ください。
今後も Smartsheet をよろしくお願いいたします。
プラティマ・アロラ (Pratima Arora)
Smartsheet 最高製品責任者