プロジェクト目標とは
プロジェクト目標 (ゴール) とは、プロジェクトの期待される成果を説明する声明です。プロジェクト目標は、中間目標 (オブジェクティブ - 目標の成功を支援する測定可能な行動項目) で構成されます。改善を促進し進捗管理に役立つため、プロジェクトになくてはならないものです。
リーダーと関係者の全員が組織の一部を改善することに合意したら、プロジェクト目標を定めます。組織のミッション ステートメントは、目標への意識を高める場合もあれば、会計ワークフローを改善する必要性や従業員のパフォーマンスを最大化する必要性など、より具体的なものである場合もあります。プロジェクト目標は多くの場合、プロジェクトの他の要素 (プロジェクトの説明など) の基礎となります。
組織が目標を設定する際、マネージャーは数値とパーセンテージを含む中間目標を設定して、数値化と追跡ができるようにします。中間目標は、プロジェクトが進路から逸れないようにするのに役立ちます。必ず、すべての中間目標とタイムラインを関係者やチーム メンバーと共有し、全員が十分な情報を得て連携できるようにしてください。
プロジェクト目標 (ゴール) とプロジェクト中間目標 (オブジェクティブ) の違い
プロジェクト目標とは、プロジェクトで何を達成するのかを説明するものです。プロジェクトの中間目標は、目標をサポートする、具体的で測定可能な行動項目です。中間目標は、プロジェクトを整理した状態に保つチェックリストの役割を果たします。各中間目標に期日を設定することにより、プロジェクトを順調に進めて期日を守ることができます。
たとえば、「より多くの売上収益を生み出す」というプロジェクト目標を設定したとします。この目標を達成するための中間目標は、「最初の四半期でリピート購入数を 10% 増やす」であり、営業チームのメンバーは新しいリードを見つける活動に週 2 時間を費やす必要があります。
詳しくは、こちらの目標を支援する実用的なプロジェクト目標の書き方に関する記事をご覧ください。
プロジェクトの中間目標の検討中に、ビジネス目標という用語に遭遇するかもしれません。ビジネス目標はプロジェクトの中間目標とは異なり、組織全体に影響を与えるような、さらに大きな最終目標を支援するものです。ビジネス目標はあらゆるビジネス業務を支援するのに対し、プロジェクトの中間目標は特定のプロジェクトを支援します。一般的なビジネス目標の例は、新しい製品やサービスの販売です。ビジネス目標は、開発から生産、販売、会計、トレーニングなどに至るまで、組織のあらゆる領域に影響を与えます。
プロジェクト目標が重要な理由
プロジェクト目標は、チームに勢いを生み出し、奮起させるのに役立ちます。組織全体の改善を目指すものであるため、成長の方向性を示すのに役立ちます。
20 年以上の経験を持つプロジェクト管理コンサルタント兼コーチで『Project Management for Humans: Helping People Get Things Done』の著者であるブレット・ハーンド (Brett Harned) 氏は、次のように述べています。「目標 (ゴール) が有益なのは、要件の変更や、決断できない、会議での議論が脱線したなどの緊急事態において、チームや関係者に焦点を当てる (焦点を戻す) のに役立つからです」。
プロジェクトの目標が重要な理由を以下に挙げます。
- 会社の目標と一致する: チーム メンバーと関係者が同じ成果を目指して取り組むことで、社内が団結し、目的意識が生まれます。
- 勢いを与える: チームがプロジェクトの目標を達成すると達成感と熱気が生まれ、次のプロジェクトに引き継がれます。
- 焦点が明確になる: 焦点が明確に定義されたプロジェクト目標は、集中を妨げる要素を制限し、会社の時間とリソースを最大限に活用します。
- カスタマー エクスペリエンスを向上させる: 顧客がポジティブな体験をすると、ロイヤルティが強化され、その顧客が製品やサービスを他の人に紹介する可能性が高くなります。
- チーム メンバーのモチベーションを高める: 組織にメリットをもたらすことを目指して働く従業員は、多くの場合、自分のポジションが価値をもたらしていることに気づき、最高のパフォーマンスを発揮したいと感じます。
- 説明責任を促進する: プロジェクト目標のための作業量がチーム メンバー間で配分されます。誰もが自分の責任を明確に理解することができます。
プロジェクト目標を設定する方法
プロジェクト目標の設定は、社内で変更や改善が必要なものを特定することから始まります。チーム メンバーや関係者と目標について話し合い、チーム メンバーや関係者の見解を把握します。次に、目標を達成するためのリソースと予算を決定します。
- 集団としての意思の特定
組織内で改善や変更が必要な項目を決定します。従業員や社内外の顧客からのフィードバックを収集し、注意が必要な領域を特定します。プロジェクト目標の意図に焦点が当てられる必要があります。リーダーや関係者と連携することも、目標によって何を達成したいのかを明確に定義するのに役立ちます。 - 成功に向けての計画
プロジェクト全体を通じて必要なものを予測し、不足がないようにします。プロジェクトを開始する前に、必要なリソースを確保します。目標に応じて、取り組みに必要な従業員の数を調査します。機器、ソフトウェア、資材が必要だと思われる場合は確保しておきましょう。リソースのコストを計算しましょう。予算を準備するためにコストのデータが必要になるからです。 - 予算の設定
必要なリソースとタイムラインに基づいて予算を設定します。タイムラインが 1 か月で従業員 3 人の場合のプロジェクトの予算は、タイムラインが 6 か月で多くのリソースが求められるプロジェクトの予算とは大きく異なります。予算に関する支援が必要な場合は、無料の予算テンプレートをダウンロードしてください。 - コミュニケーション
プロジェクトが始まる前に、チーム メンバーや関係者に (たとえその人が直接関与していなくても) 概要と目指す成果を共有します。全員にプロジェクト目標を理解してもらうことにより、混乱や誤った情報を最初の段階で制限できます。 - 整理された状態の維持
プロジェクト目標に関わるすべての人との定期的なミーティングを予定します。これにより、進捗の共有、連携の維持、課題への対処が習慣化されます
プロジェクト目標の書き方
プロジェクト目標を文書化すると、収集した情報を整理できます。プロジェクト目標文書には、タイムライン、関係者、中間目標が含まれます。
次のステップに従って、プロジェクト目標を文書化します。
- プロジェクト目標を書く
チーム メンバーや関係者と話し合った後、プロジェクト目標を定義する明確な意見が得られているはずです。まず、その目標を書き出します。プロジェクト目標の決定は、プロジェクト設計の第一歩でもあります。 - プロジェクト目標のタイムラインを決定する
プロジェクト目標の開始日と終了日を決定し、文書に追加します。プロジェクトの範囲、リソース、予算、各中間目標のスケジュールを検討します。開始日はプロジェクト目標を書き出した日、終了日は最後の中間目標が完了する日を設定する必要があります。 - プロジェクト目標の中間目標を設定する
プロジェクト範囲に基づいて、マイルストーンのブレインストーミングを行います。プロジェクトの中間目標を書く際には、詳細まで書き出します。各中間目標には、最終目標につながる期日が必要です。リマインダーを設定して、期日までに中間目標を確実に達成できるようにします。
中間目標を書く際に SMART フレームワークを使用すると、各中間目標を具体的、測定可能、達成可能で、関連性があり、期限付きである状態に保つのに役立ちます。
プロジェクト目標テンプレートをダウンロードする
プロジェクト目的とプロジェクト目標テンプレート
Excel |
Microsoft Word
| Adobe PDF
プロジェクト目標を書くことは、さほど難しくありません。無料のプロジェクト目標テンプレートを使用すると、書式設定された状態で始めることができます。テンプレートの上部に目標を記入し、その目標を達成するための中間目標を追加します。各中間目標の SMART セクションに記入して、最終目標の達成時期とその成否の測定方法を明確に定義します。
別の形式のテンプレートをお探しですか?こちらの目標設定テンプレートに関する記事では、さまざまな形式のテンプレートを提供しています。
32 のプロジェクト目標の例
プロジェクト目標の例は、社内の改善に必要な項目のアイデアを促すのに役立ちます。この具体的なプロジェクト目標のリストは、従業員、顧客、運用、テクノロジーごとに分類されます。
従業員に焦点を当てたプロジェクト目標の例
- 従業員のエンゲージメントを高める
- 従業員とのコミュニケーションを改善する
- 従業員の安全性を向上させる
- スタッフのワークライフ バランスを改善する
- チームの共同作業を強化する
- 新入社員を対象とする品質トレーニングを促進する
- 従業員の残業を減らす
- 従業員の健康増進に取り組む
- 従業員の学習機会を拡大する
- 従業員の離職率を下げる
顧客に焦点を当てたプロジェクト目標の例
- 顧客満足度を高める
- 顧客の購入を増やす
- カスタマー サービス関連の電話数を減らす
- 顧客のリクエストや問い合わせの対応時間を改善する
- ソーシャル メディアの顧客エンゲージメントを向上させる
- (電話または対面での) 顧客の待ち時間を短縮する
- 新しい顧客を引き付けるための新しいマーケティング資料を作成する
業務に関するプロジェクト目標の例
- より多くの販売収益を生み出す
- プロセスやワークフローを改善する
- 請求に対する支払いや顧客からの支払いのスピードを改善する
- カーボン フットプリントを削減する
- 製品やサービスを期限内に納品する
- 運用コストを削減する
- 関係者のエンゲージメントを高める
- 供給コストを削減する
- 売上を向上させる
テクノロジーに関するプロジェクトの目標の例
- システム (請求システムなど) を改善する
- 電話システムやコンテンツ管理システムなどのオフィス システムをアップグレードする
- 会社の Web サイトの使いやすさを向上させる
- 新しいソフトウェア (スケジューリング アプリなど) を展開して生産性を向上させる
- データ セキュリティを強化する
- 知識共有のためのシステムを改善する
プロジェクトの目標設定のベスト プラクティス
プロジェクトの目標を設定する際には、現実的な期日を設定することが重要です。ベスト プラクティスとして、プロジェクトの中間目標に従いながら目標を順調に進めましょう。
プロジェクト目標を設定する際に従うべきその他のベスト プラクティスを次に示します。
- プロジェクトの中間目標に従う: プロジェクトの中間目標は、目標を達成する道筋を示します。計画から外れないようにしましょう。
- コミュニケーション ラインを常にオープンにしておく: 中間目標に取り組んでいるチームや、目標の設定に協力した関係者に対して、チェックイン ミーティングだけでなくいつでも質問を受け付けるということを知らせましょう。進捗レポートも忘れずに提供しましょう。
- プロジェクト目標を話し合いの場で取り上げる: プロジェクト目標が途中で失われないようにすることが重要です。ハーンド氏は次のように述べています。「常にプロジェクト目標を念頭に置いて、最初から全員が目標を認識しているようにしてください。目標に関連している場合は話題に取り上げましょう。会議中やプレゼンテーション中、あるいはオプションの検討中であってもです」。
- 中間目標の期日を守る: 中間目標の期日は、いい加減に決められた日付ではありません。目標の達成を支援するために決められたものです。定期的なミーティングと一貫したコミュニケーション体制を設定しておくと、何か問題があった場合に迅速に対処できます。
- 期日に対する現実的な期待値を設定する: 中間目標のタイムラインを決定するためにリーダーや関係者の意見を得ることは有益ですが、各中間目標の期日を守らなければならないチームのメンバーと話し合うことも不可欠です。
プロジェクト目標設定で回避するべき 5 つのよくあるミス
プロセスに適任者を登用していなかったり、予算を正確に設定していなかったりすると、プロジェクト目標の設定は失敗する可能性があります。中間目標を最終目標として設定した場合も、問題が生じる可能性があります。また、達成不可能な目標設定も、失敗につながります。
- 中間目標を最終目標として設定する
プロジェクトの最終目標が具体的すぎると、その中間目標は大きな問題に対処するための短期的な解決策にすぎなくなります。たとえば、従業員のためにフレックス タイム制を導入するという最終目標を設定したとします。よく考えれば、これは実際にはワークライフ バランスの改善という最終目標のための中間目標であることが分かります。フレックス タイム制は、大きな全体像のほんの一部です。将来、適切な目標があれば対処されていたはずの他のワークライフ バランスの問題が発生する可能性があります。PMP (プロジェクト マネジメント プロフェッショナル) であり 40 年間の経験を持つプロジェクト管理コンサルタントである
- マーガレット・ラヴ (Margaret Love) 氏は、うまくいかない可能性があるものを強調します。「これまで最終目標や中間目標が詳細すぎるプロジェクトをいくつか見てきました。他の文書で追求する必要のある情報が、きちんと分析されないまま最終目標と中間目標に詰め込まれていたのです。最終目標と中間目標は、達成されたかどうかを上級管理職が簡単に確認できるよう、大まかなレベルにとどめる必要があると私は思います」。
- 達成不可能な目標を設定する
達成不可能な目標は、チーム メンバーの意欲を低下させる可能性があります。メンバーたちは打ちのめされ、勢いを失ってしまうかもしれません。また、今後の目標設定の取り組みにおいて、信頼とモチベーションが失われる可能性もあります。
たとえば、カスタマー サービス チーム用の新しい電話システムを 2 日で稼働させるという目標を設定したとします。電話システムは有益ですが、短い時間枠で設定すると、ストレスやフラストレーションを引き起こす可能性があります。チームがシステムを学び、理解し、実践する時間が必要です。目標を設定する際には、常にプロジェクト範囲とタイムラインを考慮しましょう - 適切な人材が含まれていない
主要なプレーヤーを外すと、目標の成功に悪影響を及ぼします。消耗品費の削減というプロジェクト目標を設定した場合は、消耗品を扱う関係者やリーダーがプロジェクトに関与する必要があります。 - 定期的なミーティングを予定していない
プロジェクトのタイムライン全体にわたってミーティングをスケジュールし、チームに十分な情報を提供しましょう。短時間のミーティングであっても、何か問題があった場合に迅速に対処することができます。
40 年以上にわたり品質管理の分野に携わってきたパティ・アルマニーニ (Patti Armani) 氏は、「定期的なレビューを行わないと、プロジェクト期間の終了時に目標を達成できなくなる可能性があります」と助言します。 - 予算内に収まらない
プロジェクト予算を超えた支出は、将来のプロジェクトの予算配分を奪う可能性があります。財務面が計画どおりに進まないと、ストレスを引き起こし、士気に影響を与える可能性があります。
Smartsheet を使用してプロジェクト目標の進捗を追跡
ニーズに合わせ変化に対応できるようデザインされた、柔軟性のあるプラットフォームで、チームの能力を最大限に引き出しましょう。 Smartsheet プラットフォームなら、いつでもどこでも簡単に作業の計画、保存、管理、およびレポート作成が可能なため、チームはより効率的かつ効果的に仕事を進めることができるようになります。作業に関して主要なメトリックを表示したり、リアルタイムの可視性を提供したりするために、ロールアップ レポート、ダッシュボード、および自動化されたワークフローを作成する機能も装備されており、チーム メンバーをつないで情報共有を促進することが可能です。 やるべきことを明確にすると、チームの生産性と作業達成能力が向上します。ぜひこの機会に Smartsheet を無料でお試しください。