シアトルで開催された ENGAGE のオープニングの基調講演では、ステージから発せられるエネルギーがはっきりと感じられました。その理由の少なくとも一部は、最も差し迫った課題に効率的かつ大きな影響力をもって取り組めるように設計されたまったく新しい体験を Smartsheet が提供しようとしているからです。
この変革の中心として力を注いだのが、シームレスな Smartsheet エクスペリエンスの実現です。つまり、業界を問わず、共同作業、業務管理、作業の共有に必要となるすべてのツールをまとめて提供するプラットフォームの開発です。最終的には、成果改善を迅速に実現することができる、1 つに統合された Smartsheet を作り上げることを目指しています。それにより、あらゆる規模での共同作業が可能になり、AI の力を活用できるようになります。では、詳しく見ていきましょう。
コレクションですべてをまとめる
ワークスペースがさらに使いやすくなりました。新しいワークスペース コレクションを使用すると、特定の目的と範囲のための業務管理ソリューションを迅速に構築することができます。
コレクションでは、ワークスペース内の重要なアイテムを 1 か所で管理し共有できます。これには、シート、レポート、ダッシュボード、フォームだけでなく、Google ドキュメントや Figma ファイルなどのサード パーティ ファイルも含まれます。この方法により、コンテンツがさらに管理しやすくなり、チームが必要とするあらゆるデータを一元管理することができます。
さらに、コレクションを使用すると、need-to-know の原則に基づいて関連するコンテンツのみをキュレーションし、ワークスペースの残りの部分は非表示にしておくことも容易になります。挑発的なリーダー、クライアント、その他の外部の関係者からフィードバックをもらうためだけに社内プロセスを公開する必要はもうありません。
コレクションは複数の管理者で管理することも可能です。つまり、複数のユーザーを選択して特定のコレクションの作成と共有を委任できるため、さらに管理が容易になります。全社規模のプログラムに使用する場合でも、単純にチームの共同作業のホームとして使用する場合でも、ワークスペース コレクションは幅広い種類のビジネス課題を解決するために拡張できます。
コレクションは、新しいユーザー サブスクリプション モデルですべてのエンタープライズ プランのお客様にご利用いただけるようになりました。
ファイル ライブラリでミーティングを減らして承認をスピードアップする
ファイルは作業に不可欠ですが、多くの場合、個々のシステム内でのみ使用され、プランニングや追跡が行われる場所からアクセスすることはできません。ワークスペース用のファイル ライブラリを使うことで、この問題を解決できます。ファイルをプロジェクトと同じ場所に配置することで検索、共有、共同作業が容易になり、そのすべてを Smartsheet 内で実行することができます。動画に関するフィードバックを集める場合でも、契約を締結する場合でも、ソーシャル メディアの文章を作成する場合でも、レビュー担当者がワークスペース内で直接注釈やコメントを付けることができます。プラットフォームを切り替える必要はもうありません。
ファイル ライブラリはコンテンツのレビューを容易にするだけでなく、異なる時間帯での共同作業をスムーズに実現し、ミーティングの頻度を減らし、フィードバックを加速します。
ファイル ライブラリは、2024 年 10 月末までに新しいユーザー サブスクリプション モデルですべてのお客様にご利用いただけるようになる予定です。
では、成果改善を迅速に実現するもう 1 つの重要なツールである Resource Management を見てみましょう。適切な人材を適切なタイミングで適切な作業に取り組ませることは重要ですが、作業量の管理やタスクとリソースの追跡が難しい場合もあります。ペースの速い環境においては特にそうです。Smartsheet は今年からすべてのプロジェクトに作業量管理の機能を統合し、すでに 10 万人を超えるユーザーに利用されています。この取り組みをさらに進めるために、Smartsheet 内で直接利用できる Resource Management の機能を増やします。詳細なリソース プロファイルの表示、タスクの割り当て、時間の追跡でさえも、システムを切り替えることなくすべて 1 か所で実行できるようになります。共同作業に適した業務管理製品の中でも最も強力な、最も統合された Resource Management の機能が Smartsheet で利用できるようになりました。ぜひご確認ください。
大規模な共同作業と作業を行う
ENGAGE 2023 以降、Smartsheet はタイムライン ビューやボード ビューなどの新しいビューを導入し、作業に取り組む新たな方法を提供してきました。また、テーブル ビューのプレビューも可能になりました。
テーブル ビューは、Smartsheet 内で多くの時間が割かれている主要なビューの 1 つです。このようなインタラクションをさらに迅速かつ簡単にすることを目標に、日常業務に必要な各中心的機能を見直しました。結果はどうでしょうか。迅速なフィルタリング、検索エクスペリエンスの向上、連続の並べ替えが可能となり、大規模な作業も手間なく行うことができるようになりました。何千もの行を一度に貼り付けることもできるようになりました。削除も、必要な行数に対してまとめて行えます。
多くのお客様が Smartsheet を利用して課題に取り組み、パフォーマンスの限界を押し広げています。業務管理には、何千もの行、何百万もの数式、そして何十億ものセル参照 (実際、何十億もあります) が関与します。テーブル ビューは、大規模プロジェクトを簡単に取り扱うことができるように構築されています。10 倍速い数式計算、読み込み時間の短縮、1 シートあたりの行数と列数の拡張 (エンタープライズ プランのお客様のみ)、即時保存をサポートし、従来の大規模ソリューションを凌駕する体験を提供します。テーブル ビューのプレビューは、Early Adopter プログラムにご参加のお客様にご利用いただけるようになりました。数か月後にはすべてのお客様にご利用いただけるようになる予定です。
AI の力を活用する
これらの機能強化に加えて、お客様が共同業務管理ツールと企業データを最大限に活用できるよう、AI の力も活用します。Smartsheet は AWS (アマゾン ウェブ サービス) と提携し、Smartsheet から Amazon Q Business へデータを同期するコネクタを開発しました。新しいアシスタント機能である Amazon Q Business は、Smartsheet の情報に基づいて、質問に確実に回答し、サマリーを提供し、コンテンツを生成します。これにより、従業員はさらに多くのデータを活用し、準備を整え、生産性を高めることができるようになります。同コネクタは、Smartsheet の他の AI コネクタのラインナップとともに、時間を節約しインサイトを導き出すのに役立ちます。
数式の専門知識がなくても、Smartsheet の AI ツールを使って効果的なインサイトを引き出すことができます。センチメントの分析、タスク ステータスのサマリーの作成が可能であるほか、その場での質問に対する回答を AI が生成したグラフ付きで得ることができます。そのすべてが Smartsheet データに基づいて行われます。どなたにも体験していただけるように、紹介したツールのほとんどは 2024 年 12 月 31 日まですべてのお客様にご利用いただけます。1 AI を使いこなしたいですか?効果的なプロンプトの作成方法を学習できる無料のウェビナーを 10 月 16 日に開催しますので、ぜひご参加ください。
ご意見をお聞かせください
これらはシアトルで開催された Smartsheet ENGAGE でご紹介した製品ハイライトです。いずれも、組織を変革させる力を与えるために考案されたものです。発表の詳細については、基調講演の動画をご覧ください。
今後も、このような進捗を重ねていけるよう力を尽くします。皆様からのご意見は、未来を形作る上で重要な役割を果たします。ぜひこれからも皆様の考えをお寄せください。フィードバックを送る、アイデアを共有する、ほかのお客様からの提案に投票するなど、どのような形でもかまいません。皆様の声をぜひお聞かせください。これらの新しいツールがどのように活用され、作業に大きな影響を与えるのか、皆様の体験を伺うことを楽しみにしています。
それではまたお会いしましょう!
ベン・カニング (Ben Canning)
製品体験部門担当シニア バイス プレジデント
1アクセス可能な期間中に利用できる AI ツールは以下のとおりです。
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