American Electric Power (アメリカン エレクトリック パワー)、コスト削減を目指してプロセスを統合し、問題解決をスピードアップ

American Electric Power (アメリカン エレクトリック パワー) (AEP) は、Smartsheet を柔軟なプラットフォームとして使用し、さまざまなビジネス上の問題に対するソリューションを迅速に作成、テスト、反復。これにより、年間数百万ドルの節約が実現する可能性があります。

業界

  • エネルギーおよび公共事業

組織/団体規模

  • エンタープライズ (従業員 10,000 人以上)

地域

  • 北米

AEP の Damage to Outside Property (DOP: 社外資産への損傷) ソリューションは、会社の施設が AEP 関係者以外によって損傷を受けた場合に (車が電柱に衝突した場合など)、現場担当者が情報を収集する際に役立ちます。このソリューションの概念実証による利益は、2 地区で 2 か月 4 万ドルになりました。AEP の全地区を合わせると、年間 480 万ドルを節約できる可能性があります。 

投資家所有の公益事業会社 American Electric Power (アメリカン エレクトリック パワー) (AEP) は、北米最大の送電網を持ち、11 州、550 万人に電力を供給しています。AEP は、顧客の電力需要を低コストで効率的に満たす必要があるほか、州や連邦政府のさまざまな規制にも対応しなければなりません。また、常に顧客と従業員の安全を第一に考える必要があります。Smartsheet により、AEP は、さまざまな問題に対する革新的なソリューションを作成して、迅速なテストと展開を実現し、従来の IT 開発プロセスよりもすばやく結果を得られるようになりました。 

Smartsheet では、ユーザーがいつでも最新の情報を引き出すことができます。手動でレポートが作成されるのを待つ必要がないため、情報共有のスピードが上がります。また、必要な場所にオンデマンドで適時データを届けることができ、AEP はより的確なビジネス上の意思決定を行うことができます。

AEP の事業部門計画グループは、会社がテクノロジーを活用して、どのように業務効率を高め、コストを削減し、迅速な対応に対する顧客の期待の高まりに対応するかに重点を置いて取り組んでいます。

顧客や従業員の役に立つ素晴らしいアイデアを進展させるうえで課題となるのが、完成したプロジェクトを展開するのに 12 〜 24 か月かかることです。その間、チームは従来のやり方に戻ってしまう可能性があり、イノベーションが求められるグループにとっては障害となります。

AEP は、意思決定の価値を示しながら顧客コストを低く抑える、という公益事業会社の義務を果たすうえで、ローコードまたはノーコードのプラットフォームが、ツールキットの極めて重要な要素になると考えました。Smartsheet を使用すれば、ソリューションをテストし、改良を進めながらもを試験的に導入して収益への実際の影響を確認できます。それらのソリューションは、その後、IT 開発プロセスを通じて構築されます。また、多くの場合、Smartsheet ですぐに実装できます。

柔軟なソリューションと節約

現在、AEP は Smartsheet を使用して、現場のチームからデータをより効果的に取得し、安全性と業務の監視を強化しているほか、チーム メンバーやリーダーを対象としたプログラムとイニシアチブの可視性を高め、さまざまな部門の説明責任を向上させています。Control CenterDataMeshWorkApps などの Smartsheet 製品には、一貫したテンプレートが用意されており、情報の流れもスムーズです。また、パーソナライズされた作業管理も実現しています。

AEP にとって重要なソリューションの 1 つが、DOP (Damage to Outside Property) に関連するものです。交通事故で電柱が損傷を受けた場合、AEP は保険会社と協力して修理や交換の費用を回収します。被害状況の立証や過失の証明は、かつては「ブルー シート」という紙の書類から始まっていましたが、現場のチームの誰が救急要員から情報を取得し、誰がプロセスを管理するのか、必ずしも明確ではありませんでした。 

現在は、Smartsheet フォームを使用して事実関係、写真、動画を収集し、時間や場所を示すメタデータにより、事故現場の状況を正確に把握することができます。DOP ソリューションにより、AEP の請求が拒否されることが大幅に減り、より多くの修理費用を回収できるようになりました。2 地区で試験的にソリューションを導入したところ、2 か月で 4 万ドル、1 地区あたり月平均 1 万ドルのコストを削減できました。これを AEP の全地区に拡大すれば、年間 480 万ドルの節約が実現する可能性があります。

また、コスト削減となる Smartsheet のソリューションにより、AEP の建設エンジニアリング チームは、プロジェクトをより効果的に管理し、優先順位を付けることができます。チームは、各州の公益事業会社の規制当局が義務付ける修理/建設プログラムのほか、顧客からの修理/サービス リクエストにも対応します。プロジェクトの優先度は、どちらも予期しない停電を解決するほど高くありませんが、Smartsheet を導入する前は、緊急性のない重要なタスクの可視性を維持することは困難でした。今では、ダッシュボードを使って作業を追跡し、優先順位を付けることができるため、タスクをより効率的にグループ化でき、見落としもなくなりました。 

その影響は、150 万人にサービスを提供しているオハイオの AEP の事例で明らかです。同組織は、電柱などの設備を交換し、新規および既存の顧客に電力を供給しています。それには年間何億もの設備予算と数千人の従業員が必要です。この規模の大きさにおいて、作業員の仕事を整理し効率化すれば、大きな差が生まれます。

現場のチームは、営業所から離れた場所でのコミュニケーションとデータ共有に関する問題を解決するために、いくつかの Smartsheet ソリューションを導入しました。モバイル デバイス向けに最適化されたソリューションでは、修理チームが近くのサービス リクエストを確認できるため、スケジュールの空きを埋めるうえで役に立ちます。サービス センターまで何キロも車を走らせ、そこから折り返して顧客のところに戻る必要はありません。また、データをモバイル フォームに記入し、写真を記録に添付できるため、安全上のインシデントも追跡しやすくなっています。データを引き出しにしまい込むのではなく、分析可能なシートに入力することで、設備のアップグレード、再トレーニング、新しい意識向上キャンペーンを必要とするパターンを特定できます。 

また、AEP は Smartsheet の WorkApps を使用して、発電所スタッフのワークスペースを個別に作成しているため、広大な地域に分散する機器のデータが取り込みやすくなっています。工場内では 13 階まで上がることも、1 キロメートル離れた場所まで移動することもあり、接続や通信が不可能な場合もあります。計測器のチェックや測定の際、モバイル デバイスで Smartsheet を使えば、データを直接取り込むことができます。わざわざ紙に記録して、ワークステーションに戻ってシステムに入力する必要がないため、同僚は、測定値が更新されるのをその日の終わりまたは翌日まで待つ必要がありません。

時間の節約とコミュニケーションの向上

リーダーは、ダッシュボードを使用することで、さまざまなプロジェクトや問題のステータスをリアルタイムで確認できます。報告書の提出や折り返しの電話を待つ必要はありません。意思決定のスピードアップは、Smartsheet を利用する最大のメリットの 1 つです。リーダーは、ダッシュボードを使用することで、さまざまなプロジェクトや問題のステータスをリアルタイムで確認できます。報告書の提出や折り返しの電話を待つ必要はありません。AEP は、より新鮮なデータを入手することで、必要に応じて早い段階で軌道を修正できます。これは、ビジネス全体に大きな影響を及ぼします。

AEP のマーケティング チームは、Smartsheet を活用して消費者教育を充実させています。ダッシュボードにより、コンテンツのレビューと編集、印刷物、電子メール、ソーシャル メディアなどのさまざまなチャネルを介したコミュニケーションの計画や追跡を、1 か所で行うことができます。マーケティング チームは、外部ベンダーとスムーズに連携することで、バージョンの問題を発生させたり、二度手間をかけたりせずに、正しいメッセージを適切な対象者に届けることができます。 

AEP の重要な優先事項の 1 つはアプリの統合であり、Smartsheet は重要な役割を担っています。プロジェクトの一部は、よりシンプルな Smartsheet ソリューションに変換されています。また、Smartsheet を用いて効率的な追跡と他のツールとの連携が管理されていることもあります。最終的な目標は、現場のユーザーの気を散らす原因を最小限に抑えることです。

データの取り込みとアクセスを効率化することで、ライン担当者やエンジニアはデータ入力に時間をかけずに、それぞれの専門分野に重点的に取り組むことができます。現場作業員が仕事への集中力を持続できるよう助けるツールが、作業員の安全確保に役立ちます。 

外部との共同作業のためのプラットフォーム

公益事業は、本来、競争が激しい世界ではありません。公益事業会社は、Electric Power Research Institute (電力研究所) (EPRI) やEdison Electric Institute (エジソン電気協会) (EEI) などの業界コンソーシアムを通じて、効率性、カスタマー サービスの質、および安全性を高めるためのベストプラクティスやリソースを、Florida Power & Light (フロリダ パワー & ライト)、Southern Company (サザン カンパニー)、Con Edison (コン エジソン) など、投資家所有の他の公益事業会社と定期的に共有しています。Smartsheet プラットフォームによって、AEP は、同業者同士の協調関係をより容易に促進することができます。 

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