完全版ワークフロー マッピング ツールキット: ヒント、方法、例

By Joe Weller | 2021年10月13日

このワークフロー マッピングのガイドでは、プロセス ワークフローの例、プロセス マップの作成方法に関する説明、ベスト プラクティスに関する専門家のアドバイスについてまとめています。 

このページでは、以下の内容を紹介します。

ワークフロー マッピングについて

ワークフロー マッピングは、特定の結果を生み出すために必要なプロセス全体 (タスク、アクティビティ、システム、意思決定) を図式化します。このアクティビティにより、単純なプロセスと複雑なプロセスの両方を理解しやすくなります。 

Giles Johnston

Fraction ERP (フラクション ERP) のチャータード エンジニア兼共同創設者である Giles Johnston 氏は、ワークフロー マッピングを次のように定義しています。「単にプロセス内のステップを理解することです。ワークフローのステップを可視化することで、アクティビティのロジックと順序を理解し、プロセスのレビューにおいて全員が共通の認識を持つことができます。」また、プロセス所有者にラベルを付ける際にも役立ちます。 

ワークフロー マッピングでは、四角形、楕円形、矢印などの記号を使用して、ステップとアクションを表現します。正式な表記法では、特定の形と動作を関連付けます。ビジネス プロセス管理は、ビジネス プロセス モデリング表記法と呼ばれる所定の記号セットがある、ビジネス プロセス モデリングと呼ばれる正式なバージョンを使用します。 

Scott Chaiken

ワークフロー マッピングの手法と略語は混乱を招く可能性がありますが、どの企業にもワークフローがあるため、あらゆる規模と業種において実用的な価値があります。 

Scott Chaiken 氏は、Michigan Manufacturing Technology Center (ミシガン マニュファクチャリング テクノロジー センター) のリーン プログラム マネージャーです。「私の妻はパン教室の講師を務めています。彼女がキッチンに立つ時、すべてのものが所定の位置に用意されています」と同氏は言います。「彼女にはワークフローがあるのです」。

ワークフロー マッピングの用途

ワークフロー マッピングにより、チームは重要なアクティビティをよりよく理解し、目標達成に向けた問題や障害を認識することができます。これらのマップは、日常的なプロセスを追跡する方法を提供し、より高度なシステムや施設のワークフローを示すこともできます。 

ワークフロー マッピングは、プロセスの開始点と終了点、各役割の責任、プロセスを完了するために必要なリソース、理想的な結果を理解するのに役立ちます。マッピングは、役職や所属部門による想定ではなく、人々の実際の働き方に基づいて行われます。たとえば、Johnston 氏によると、プロセスには 3 つか 4 つのステップしかないと考える経営陣が多いですが、ワークフローを徹底的にマッピングしている組織では、プロセス内で 30 または 40 ものステップが見つかる場合があります。 

プロセス マッピングの真の価値を理解するには、プロセス改善の機会を提供するツールとして見る必要があります。 

「ロジックの欠陥を特定できれば、改善の機会があります。すべてのステップを大局的に見ることができれば、不要なステップ、重複しているステップ、非効率な点が分かります」と Johnston 氏は説明します。 

「企業がマッピングを開始するのは、その会社が克服しようとしているパフォーマンス上の課題があるからです」と同氏は続けます。「ほとんどの人が、サービス展開の迅速化、製造部品の迅速な納品、ミスの削減を実現したいと考えています。ワークフロー マッピングはプロセスをレビューするためのデータ ソースを提供するため、何を改善し、変更すべきかについて、情報に基づいた意思決定を行うことができます」と説明しています。 

マッピングは、回避策の特定と最も効率的なアプローチの標準化にも役立ちます。マップと図表により、手順を作成する前にステップを定義することができます。作成したワークフロー マップは、標準作業手順書 (SOP) の補足資料として使用できます。さらに、理想的なワークフローや提案されたワークフローを実際のワークフローと比較することもできます。ワークフロー作成の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

企業によっては、プロセスを文書化するために、ワークフロー マッピングを実行する場合もあります。たとえば、ISO 9000 の品質基準に従う組織や、ISO 9000 認証をの取得を目指す組織は、プロセスの例を提示する必要があります。

ワークフロー プロセス マッピングの手法

ワークフロー マッピングの手法にはいくつか種類があります。ワークフロー図プロセス マップなどの用語が同じ意味で使用されることはよくありますが、どの手法においても同様の労力と結果が伴います。ある手法の方が他の手法よりも特定の目的に適している場合があります。 

プロセス マップを作成するには、無料のワークフロー プロセス マッピング テンプレートのコレクションをご覧ください。以下に、一般的なプロセス フロー マップの一部をご紹介します。

  • 基本的なフローチャート: これは、ワークフローの管理と分析、および問題解決の促進に役立つシンプルな図形を使用した線図です。基本的なフローチャートとプロセス マップは、プロセス内のステップ、アクション、インプット、アウトプット、意思決定ポイント、およびプロセスを完了させる際の役割と部門間のやり取りを示します。
  • ワークフロー図: ワークフロー図は、プロセスをステップバイステップで視覚的に説明する手法です。これは、サブプロセスを単純に図式化したもの、プロセスの所有者やルールなどに関する情報を含むプロセス図、あるいはアイデアを理解しやすくするための色や画像を含むグラフィックである場合があります。多くの場合、文書や作業指示書にはワークフロー図が含まれます。
  • アクティビティ プロセス マップ: 一般的なワークフロー図と同義であると見なされることもあるアクティビティ プロセス マップは、特定の結果を生み出す一連の時間ベースのアクティビティやイベントを示す手法です。
  • バリュー ストリーム マッピング: このツールはリーン管理で使用されるものであり、プロセス内のステップがどのようにアウトプットに価値を加えたり、あるいは無駄を生み出すかを示します。バリュー ストリーム マッピングは、リソースや情報の流れであるともいえます。バリュー ストリーム マッピングでは「顧客の視点から始めます」と Chaiken 氏は言います。「つまり、顧客は私たちが提供するものからどのように価値を認識するのか。そして、その価値提案をサポートするために最善を尽くし、それ以上のことはしないようにするにはどうすればよいのかということです」と同氏は続けます。バリュー ストリーム マッピングでは、プロセスによって価値提供能力が妨げられてしまっているポイントも明らかにすることができます。Chaiken 氏は、この分析方法を用いることで、リード タイムを 80% 短縮し、キャパシティ レベルを回復できる可能性は十分にあると述べています。理想的なプロセスを見つけるには、開始点をスケッチし、終了点を記述します。
  • バリュー チェーン マッピング: バリュー チェーンは、主要な製品やサービスに寄与するすべてのプロセスや活動の概要を示す手法です。これらのマップを使用すると、競争上の優位性や戦略的改善の余地を明らかにすることができます。
  • ビジネス プロセス マッピング: ビジネス プロセス マッピングは、企業が完了するすべてのアクティビティ、成功を実現するための責任、基準、指標を定義する手法です。詳細については、ビジネス プロセス マッピング ガイドをご覧ください。
  • 部門横断型フローチャート/スイムレーン: スイムレーン図は、展開フローチャートとも呼ばれ、さまざまな役割、部門、関係者間の部門横断的な関係や依存関係を示す手法です。スイムレーン図を使用してボトルネックと責任を特定し、必要な数のレーン (各責任者に 1 つ) のレーンを含めます。レーンの方向は、垂直または水平、または両方の方向 (部門と機能用の軸とタイムライン用の軸) を併用することができます。
  • 高レベル プロセス マップ: 高レベル プロセス マップは、単にプロセス マップとも呼ばれ、4 ~ 8 つの重要なステップを示す手法です。これらのマップは、詳細なプロセス マップのサブプロセスを参照することが多く、複数のステップの詳細を表示することによる視覚的な負担を防ぐことができます。プロセス マップは、高レベルのプロセス間のつながりを示すために、ISO 9001 の文書でよく使用されます。
  • サプライヤー、インプット、プロセス、アウトプット、顧客 (SIPOC): SIPOC マップは、シックス シグマやリーン管理のプロセス改善で使用され、詳細なプロセスではなく、インプットとアウトプットの概要を把握するための手法です。インプットとアウトプットには、社内外の資料、人、データが含まれます。顧客の視点からプロセスを理解するために、頭字語 (COPIS) を逆にする人もいます。
  • 詳細なプロセス マップ: 詳細なプロセス マップは、プロセスの正確なインプットとアウトプットを特定し、プロセスでどのように対応すべきかを示す手法です。これらの図は、サブプロセスを示す場合が多いです。
  • レンダリングされたプロセス マップ: レンダリングされたプロセス マップには、従来のプロセス マップよりも詳細が多く、グラフィック、色、テキストが含まれる場合があります。また、複数の異なるプロセスを示す場合もあります。これらの詳細なマップによって、現在のプロセスの概要を提示したり、提案されたプロセス変更の価値を示したりすることができます。これらは、ISO 9001 認定監査の文書としてうまく機能します。

ワークフロー マップの選択方法

どのワークフロー マップもプロセスのステップを示しますが、目標に応じて適した形式がいくつかあります。迷った場合は、まずスケッチから始めてください。何も無いよりは、正式なものではなくてもプロセス マップがあったほうがよいでしょう。 

記録用にプロセスを文書化する必要がある場合は、スケッチをより正式な図に変換することができます。ビジネス プロセス マッピング表記法 (BPMN) で適切なビジネス プロセス マップが必要でない限り、ペンと紙で十分でしょう。なお、以下のグラフでは、目的に応じて適したマップの種類をご紹介しています。

ワークフロー マップのタイプ

ワークフローのマッピング方法

プロセスを定期的にマッピングし、継続的改善を促進しましょう。どのプロセスをマッピングするかを理解して、そこに労力を集中させることが重要です。ニーズに合ったマップのタイプを選択するには、プロセスに意思決定、取引、変更が含まれるかどうかを把握する必要があります。 

Charles Cox

「ワークフロー分析という業務は非常に流動的です。マクロ レベルでは安定していますが、ミクロ レベルではそうではありません」と Firefly Consulting (ファイヤーフライ コンサルティング) のプリンシパルである Charles Cox 氏は言います。「このようなことに取り組む際、すべてのプロジェクトの終了時に継続的改善プログラムを開始します。管理計画を作成するのですが、そこには『今起こっていることは起こるべくして起こっているのかを確認するために毎日何をするのか』ということを含めます」と同氏は続けます。実行のばらつきにより、より多くのワークフロー マッピングが必要になる可能性があります。

以下のステップに従うことで、プロセスの仕組みと変化に関するインサイトを得ることができます。

  1. 重要なプロセスのみをマッピングする:
    主要なビジネス領域、明らかなボトルネックがあるプロセス、パフォーマンスが低いプロセス、今後実施する可能性のある新しいプロセスを考慮します。改善点が明白でない場合は、企業のすべてのプロセスをリスト化し、組織への影響度に応じてランク付けします。
  2. プロセスの種類を決定する:
    組織は、以下に示す 3 種類のプロセスを使用します。プロセスの性質を理解することで、マップを作成するために必要な情報や、マップから得られる可能性のあるインサイトを判断することができます。
    • 意思決定型: 意思決定プロセスの例には、商品やサービスのプランと価格、在庫の管理、候補者リストからのコンサルタントの選択などがあります。インプットが明確かつ客観的ではない場合、企業によってはこれらのプロセスをマッピングすることが難しい場合があります。
    • 変革型: 変革プロセスは、データやリソースを取り込み、インプットとアウトプットに焦点を当てて新しいものを作ります。たとえば、製造プロセスで部品を使ってタービンを作るようなものです。
    • 取引型: 取引プロセスは、通常は情報を使用して相互に結び付き、結果を生み出します。例えば、保険業務、オフィス オペレーション活動、ヘルプ デスク サポートなどがあります。
  3. プロセスの所有者および実行者を見つける:
    プロセス改善の重要な側面は、タスクを完了し、プロセスの完了を保証する責任者を把握することです。
  4. すべてのステップとサブステップを詳述する:
    大まかなステップ、サブプロセス、代替アプローチを必ず含めるようにします。各ステップにはサブステップがあると想定します。プロセスの開始点と終了点を明確に指定しましょう。 
  5. すべてのインプットとアウトプットを記録する:
    サプライヤー、リソース、設備を含めます。重要度にかかわらず、インプットとアウトプットを列挙します。
  6. 最初のスケッチはシンプルなものにし、シンプルなツールを使用する:
    ペン・紙・付箋は、新しいワークフローの草案を作成したり、既存のワークフローを記録したりする際に最適です。対照的な色を使用してイベントと取引を区別し、レイアウトを確認してからコネクタを追加します。
  7. プロセスを最もよく表すグラフの種類を決定する:
    プロセスによって最適なグラフは異なります。 
  8. プロセス マッピングにチームを含める:
    複雑なプロセスのトラブルシューティングや新しいプロセス確立が成功するかどうかは、プロセスを実行する (またはその影響を受ける) 人々のインサイトにかかっています。新しいプロセスのワークフロー マップの草案を作成する際には、必ずチームの承認を得るようにしましょう。

ワークフロー マッピングが効率性に与える影響

ワークフロー マッピングは、プロセスを辿ることで物事の実際の仕組みが理解できるため、効率性の向上に役立ちます。マッピング プロセスにより、余分なステップと有益な回避策が明らかになります。また、間違ったプロセスの実行方法を強調することもできます。 

ワークフロー マッピングは、次の方法で効率化に役立ちます。

  • タスクに対するさまざまなアプローチを明らかにする:「従業員は仕事に取り掛かる際、回避策やシャドー プロセスを策定します」と Cox 氏は言います。「これらの回避策は多くの場合、無意識に行われます。ワークフローを調査する際には、必ずタスクを掘り下げてください。従業員が意図的にタスクを隠していない場合や、仕事をどのように実行しているかを認識していない場合があるからです。SOP と比較すると、回避策はより効率的な方法である場合があります。なお、オフィスでの取引業務では、作業が発生しては完了するという流れになるため、回避策がさらに隠れやすくなります」。
  • 人々の働き方に関する客観的な視点を提供する: Johnston 氏は、受注オフィスが注文を受け取った直後に、製造現場でもその内容を把握していると想定したマネージャーの話を紹介しています。実際には、注文がそのまま 2 週間放置されることもありました。「このディレクターは、受注してから納品までに 3 週間あると考えており、なぜ納期通りに出荷できないのかを理解していなかったのです」と Giles 氏は説明します。遅延を把握し、是正するには、ワークフロー図に「注文処理」ステップを記入すればよかっただけなのです。しかし、製造現場での状況だけでなく、オフィスの日常業務についても観察し、質問することで、その問題を特定することができました。

ワークフロー マッピングのメリット

ワークフロー マッピングは、あらゆる規模の業界や企業にメリットをもたらします。図式化することで、プロセスのステップを理解しやすくなります。また、含めるプロセスが多いほど、それらのつながりを確認しやすくなります。

「これは、大規模な製造オペレーションのためのツールであると認識されがちです」と Johnston 氏は言います。「実際には、ワークフローは 2 人のチームや 1 人だけの場合でも機能します。インプットがあればそれに対応し、アウトプットがあればプロセスがあるということです。マップは大規模なものである必要はありません。これは単に、実際に何が起こっているかを示す方法なのです」。 

以下では、継続的改善に役立つ、ワークフロー マッピングのその他の活用方法をご紹介します。 

  • 一貫して高いパフォーマンスを維持するためにワークフローを評価する: 時間の経過とともに、人々が作業を行うにつれ、パフォーマンスに一貫性が無くなってしまう場合があります。トレーナーでさえも、新しいスタッフのオンボーディングを行う中で何かを忘れてしまう場合があり、新入社員も質問をためらうかもしれません。ほとんどの業務では、これによって深刻な結果がもたらされることはありません。しかし、高い安全性と精度が求められる業務の場合、数か月ごとにスタッフのトレーニングを行い、認定資格を更新することがより重要になる場合があります。ワークフロー マッピングでは、スタッフのパフォーマンスの異常や変化を把握できます。
  • 上流の問題を把握し、リスクを特定する:「問題があるものを世に出してしまった場合、影響を受けるのは自分の評判だけではありません。多くの費用も発生することになります」と Cox 氏は説明します。「私の母はよくこう言っていました。『問題には早めに対応しなさい』と。問題のコストは、問題の発生源から遠ざかるほど増大します」と同氏は述べています。ワークフローをマッピングすることで、品質コストや、問題が直接引き起こす経費を特定し、経費が増大する前に問題を解決することができます。
  • 意思決定を迅速化する: ワークフロー マップは、物事の仕組みについての推測を減らし、プロセスの現在の仕組みを明らかにします。
  • 多くの意思決定ポイントがある連続性のないプロセスを視覚化する: ユーザーにとっては、ドキュメント内の手順を読むだけでは、複雑なプロセスを十分に理解できないかもしれません。ワークフロー マッピングによって、エンドツーエンドのプロセスの全体像を把握できます。 
  • 各プロセスとタスクに対する所有権を割り当てる: ワークフロー マッピングでは、ステップと作業の詳細を所有者に結び付けます。個人やチームの責任を明確しておくことで、責任のなすりつけ合いは大幅に減ります。
  • コンプライアンス要件を支援する: プロセスを段階的に図式化する方が、膨大な文書を確認するよりも迅速かつ簡単です。それは、自身にとっても、コンプライアンスを確認する監査人にとっても同様です。
  • ビジネス プロセス分析をサポートする: マッピングは、ビジネス プロセス分析を完了するための最初のステップである、プロセスの定義に役立ちます。
  • 方向性を示す: ワークフロー マップは、プロセスを開始する前に目標や目的地を把握するのに役立ちます。これにより、プロセスが軌道から外れた場合でも、それに気づき修正することができます。
  • タスクを最速で達成するための方法を明らかにする: ワークフロー マッピングでは、インフラストラクチャに投資する前に最も効率的なパスを確認できます。
  • トレーニングを支援する: 通常、絵や図などの視覚要素を用いた方が理解しやすくなります。
  • 隠れた問題やボトルネックを表面化し、無駄を強調する: プロセスを一つ一つ念入りに確認することで、存在に気付かなかったステップを明確にすることができます。余分なステップを排除したり、これまで知られていなかった必要なステップを正式なプロセスに含めたりすることができます。
  • 自動化する前に、提案されたプロセスをのシミュレーションを行う:「[問題] にソフトウェアを投入する前に、必ず提案されたアクティビティの目的を理解する必要があります」と Chaiken 氏は言います。「自動化を投入する前に、プロセスを再構築する機会を設けています。そうしなければ、私がよく言うように、光の速さで愚かな意思決定を行うことになってしまいます」。

ワークフロー プロセス マッピングのヒント

ワークフロー プロセス マッピングでは、タスクがどのように実行されているかについてのインサイトが得られます。具体的な目標を念頭に置いてマッピングを行いますが、プロセスに関わるすべての関係者からインサイトを求めるようにしましょう。さらに、各ステップと意思決定ポイントにおけるパフォーマンスの詳細を確認します。 

ワークフロー マッピングの機能を最大限に活用するには、以下のヒントを参考にしてください。

  • 最初に主要なプロセスまたは問題のあるプロセスのみをマッピングする: 何が重要かを定義するには、リスクを考慮します。「影響が非常に大きく、意図しない結果につながる可能性のあるプロセスに着目してください」と Cox 氏は述べています。 
  • サミットを開催して、相反するアプローチや代替アプローチに対処する: 異なる意見を持つ人々を集め、プロセスを最も効率的に進める方法について合意を得ます。 
  • 包括的かつ真摯に取り組む:「マッピングを行うときは、理想だけを並べずにすべてをありのまま含めるべきです」と Johnston 氏はアドバイスします。「プロセスがどうあるべきか、どうあってほしいかをマッピングするべきではありません」。
  • マッピング プロセスの管理責任を把握する: 将来的に、プロセスの再マッピングとレビューを管理するのは誰ですか? 
  • ボトルネックと改善の余地を探す: ワークフロー マップの作成は、単なる雑務の 1 つではありません。ワークフローを分析することで、不要なステップや新しいアイデアを見つけることができます。 
  • 分析後にマップを処分しない: ワークフローをマッピングすること自体が目的ではありません。これは継続的改善の過程を記録するものです。

「ほとんどの人は、状況を把握するためにプロセス マップやワークフロー図を作成し、その後に何らかの変更を加えます」と Johnston 氏は言います。「賢明なチーム メンバーは、変更を SOP や ISO 管理システムに統合します。場当たり的な変更を行ってから、マップを削除するといったことは避けましょう」と同氏は述べます。変更は追跡するべきであり、監査向けに変更を加えた文書が必要になる場合があります。

プロセス マッピングの例

さまざまな業界におけるワークフロー マッピング プロセスの例をご紹介します。単純なものから複雑なものまでさまざまな種類があります。通常、プロセス マップには、各ステップの責任者や完了方法などの詳細情報が含まれます。

医療受け入れワークフロー

この医療受け入れワークフローの例では、患者の受け入れと診察方法に加え、検査室や薬局に関連したサービスを提供する方法を示しています。受け入れ、診察、検査室での作業など、サービスのさまざまな段階が色別で表示されています。

医療プロセス マッピングのサンプル

文書化ワークフロー

この文書化ワークフローでは基本的な図を使用しています。開始点と終了点、ステップ、意思決定ポイント、各つながりが含まれています。通常、基本的なワークフローでは、サブプロセスとシンプルな手順が文書化されています。この例では、シンプルなワークフローのスケッチが有効であることを示しています。

文書化ワークフロー

受注処理プロセス マップ

この受注処理ワークフロー マップは、スイムレーン図の一例です。さまざまな役割や部門間でのタスクの流れを示しています。ワークフローの開始点と終了点を率直にマッピングすることで、無駄を見つけることができます。

受注処理プロセス マッピングのサンプル

レンダリングされたプロセス マップ

この例は、レンダリングされたプロセス マップの概念を示しています。グラフィックはブロック図よりもカラフルで現実的なものとなっています。この生き生きとしたマップは、プレゼンテーションや、ユーザー支援ドキュメントの補足グラフなどで活用できます。

Rendered Workflow Map

ワークフローのマッピング用ツール

ワークフローのマッピングのための堅牢なツールがあれば、作業を容易にすることができます。マップはグラフィカルであるため、図表作成ツールが役立ちます。しかし、高額で複雑なワークフロー マッピング ツールを導入する必要はありません。 

「私は、実に複雑な業務をたくさん行っています。でも、実はシンプルなフローチャートで十分な場合があるのです」と Johnston 氏は言います。「ホワイトボードに大量の付箋を貼り付けて、ドライ マーカーでつながりを描くだけで十分です」と同氏は続けます。高度なツールがない場合でも、次に挙げるさまざまなワークフロー マッピング ツールのメリットをぜひご検討ください。

  • 無料マッピング ツール: 無料ツールの多くは、オープンソース ソフトウェアを活用し、独自のシステムから独立してデータを保持します。しかし、堅牢な無料ツールであっても、使用できる共同作業者の数に制限が設けられている場合が多いです。最大限に活用するには、有料版へのアップグレードが必要な場合があります。
  • シンプルなツール: ワークフローをマッピングするためのツールには、ペンと紙も含まれます。手作業による方法は、その共有のしにくさから、長期的な使用には向いていません。しかし、ペンと紙は、スケッチを始めるのに最適です。付箋はブレインストーミングに適しています。
  • グラフ・図表作成ツール: 最近では、これらのツールはクラウドベースのことが多く、場所に関係なくチームと図面を共有できます。あるいは、マップを社内の共有ドライブに保存することもできます。その一例が、オンライン図表ソフトウェア Lucidchart やオンライン ホワイトボード Lucidspark です。
  • 専用のワークフロー管理ソフトウェア: ワークフロー ソフトウェアは、ワークフローを視覚化し、ワークフロー内のアクティビティに管理機能を追加するのに役立ちます。電子ワークフローを使用して、作業だけでなく、コンプライアンスやその他の要件の承認を必要とするタスクを追跡できます。たとえば、ワークフロー管理ソフトウェアを使用すると、エラーの軽減、透明性の向上、時間を浪費する手作業の排除、経費精算のための監査証跡の作成などが可能です。

フローチャートの需要が無い理由

多くの人は、紙のフローチャートよりもデジタル化されたワークフロー マップを支持しています。これは、紙のフローチャートは保存、共有、編集が難しい場合があるためです。中には、ワークフロー マップを作成するには、プロセスの表記に関する広範なトレーニングが必要だという人もいます。また、紙のワークフロー マップではデモを行うことはできません。

専用のオンライン マッピング ツールを使用すると、マップを作成できるだけでなく、各マップ要素に適した記号を見つけることができます。デジタル ツールは条件付きパスを記述して結び付けることができるため、考えられる意思決定ポイントと代替案を簡単に把握できます。さらに、オンライン マップには、テキスト、参照ガイド、グラフィック、写真など、補足文書へのリンクを含めることができます。デジタル ワークフロー ソフトウェアの多くは、カラフルな画像を表示するだけでなく、ワークフロー プロセスの自動化も可能にします。

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