Wine Australia (ワイン オーストラリア) のデジタル マーケットプレイスによって世界に広がるオーストラリア ワイン

絵のように美しいブドウ畑、そして受賞ワインで世界的に有名なオーストラリアは、かなり前から海外のワイン バイヤーの重要な目的地となっています。ところが COVID-19 のパンデミックにより国境が閉ざされ、オーストラリアのワイン コミュニティは 突然、海外の展示会に参加できなくなりました。関税の引き上げにより中国市場も事実上閉鎖され、Wine Australia (ワイン オーストラリア) は、生産者が世界のワイン シーンとつながり続けるための方法を見つける必要がありました。 

「2021 年に予定されていたすべてのイベントの中止が決まり、私たちには、輸出ワイン ビジネスをサポートし、そして国際貿易に従事し続けるためのソリューションが必要でした。」と、Wine Australia (ワイン オーストラリア) のグローバル マーケティング オペレーション マネージャー Brooke Bleales 氏は述べています。Beales 氏は、25 年以上の経験を持つ熟練したシニア リーダーとして、オーストラリア ワイン部門をサポートする重要な役割を担っており、プロセス、システム、レポートを調整および最適化することでグローバル チームをサポートして、戦略目標を達成するためのマーケティング キャンペーンを実施します。   

Beales 氏は、ブランド担当グローバル マーケティング マネージャー Drea Hall 氏と一緒に仕事をしています。2 人のチームは、世界各地にいる 23人のマーケターで構成される部門の枠を超えたチームで、オーストラリアの 65 のワイン産地をサポートし、貿易のライフサイクルを管理しています。「ワインは色、香り、そして味がとても重要で、ブドウ栽培者と ワインメーカーのストーリーが表れます。」と、Hall氏は言います。そこでチームは、オーストラリアの革新的な生産者たちが、コロナ渦でも引き続き国際的なネットワークを維持し、ビジネスを行えるよう、マーケットプレイス プラットフォームの立ち上げに着手しました。 

費用対効果の高いソリューションで進化する市場に対応

Beales 氏が初めて Smartsheet に出会ったのは、現在の職務に就いて 7 年目、Wine Australia (ワイン オーストラリア) のイベント管理プロセスを標準化していたときでした。複数のグローバル サーバー、さまざまなレベルの社内専門家、そして 150 を超える国際的なイベント カレンダーを抱える Beales 氏は、費用対効果の高いプラットフォームで、共同作業と情報共有の質を改善したいと考えていました。Smartsheetは、当初プロジェクト管理ツールとして使用されていましたが、Beales 氏が気に入っているのは、Smartsheet が使いやすく、チームの進化に合わせて機能が進化する点です。「私たちの成長に合わせて、機能が成長してくれました。」

国際業務とマーケティングのニーズに幅広く対応するシステムを手に入れた Wine Australia (ワイン オーストラリア) は、数百万ドル規模の複雑なキャンペーンから、リソースの割り当て、予算管理まで、Smartsheet ダッシュボードで目標を直接伝え、チーム メンバーにリンクを迅速に提供できるようになりました。「このツールは業務のブレーンです。物事をシンプルかつ簡単に保てるので、データが取り込みやすくなります。」と、Hall 氏は言います。 

バーチャル プラットフォームで容易に接続

Wine Australia (ワイン オーストラリア) は、イベントを運営し、世界中からのアクセスを期待できる強力な検索ツールを作り、そこで出展者が簡単に自分のプロファイルを管理できるよう試みましたが、この目的の達成に適した技術ソリューションがないことがすぐにわかりました。そこで、利用可能な世界中のソリューションを検討し、多くの関係者と協議し、自分たちのビジョンに沿ったリクエストを行いました。Smartsheet と共同でカスタム ビルドの仮想プラットフォームを開発する代理店パートナーが指名された結果、CONNECT が誕生しました。 

Australian Wine Connect は 24 時間 365 日の間常に利用できるバーチャル ショーケースで、そこに集まる世界中のワイン コミュニティは、わくわくさせるようなオーストラリアのワイン シーンを体験し、探求することができます。このインタラクティブなプラットフォームは、オーストラリア ワインに関する頼れる情報源として利用されています。

Smartsheet を初めて使った Hall 氏は、その操作性に感動しました。「Smartsheet は、私たちのマーケットプレイスを動かすエンジンです。私たちは、世界のワイン コミュニティを 1 つにする真にダイナミックなプラットフォームを活用できるようになりました。」 

Beales 氏と Hall 氏が直面した最大の課題の一つが、物理的な体験をどのようにデジタル体験へと変換するか、ということです。バイヤーは、現地訪問も展示会への参加もなしに、どうやってワインを選べばよいのでしょうか？ 

「1 年間に質の良い取引関係をどれほど多く構築できるかが、私たちのチームにとって最大の KPI です。」と、Hall 氏は言います。バイヤーは、すばやく簡単に検索を実行し、展示会の会場を歩き回らずに商品の要件を正確に絞り込むことができます。メモを CONNECT システムに入力することもできます。 

Dynamic View が全員に時間節約のメリットを実現

Beales 氏は、ワインを見つけるプロセスを改善するために、先ごろ Dynamic View を導入しました。これにより、共同作業の簡素化、インコンテキスト ガイダンス、機密情報への条件付きアクセス制御が可能になりました。「私たちのワイナリーでは、かなり前から、Smartsheet を使ってイベントの詳細情報をアップロードしていました。」と、Beales 氏は言います。Dynamic View に加え、出展者が自身の情報をダッシュボードやフォームからアップロードし、管理できるようになりました。展示会前の管理業務を Smartsheet に任せれば、ワイナリーは自分のビジネスに集中することができます。 

ワイナリーが自分でデータを入力できるようになったことで、Wine Australia (ワイン オーストラリア) チームは大幅な時間短縮を実現しました。「CONNECT システムに多くの情報が記録されているため、今では入力作業の必要がなくなり、確認作業を行うだけでよくなりました。」と、Beales 氏は述べています。

つながりがもたらす体験提供の卓越性

2022 年には、海外旅行やライブ イベントが何らかの形で復活することを多くの人が期待していますが、Wine Australia (ワイン オーストラリア) に CONNECT の規模の縮小予定はありません。「すべての道は CONNECTに通ず、というのが社内チームのスローガンです。」と、Hall 氏は説明します。「プラットフォームには、300 以上のワイナリーと 3,000 本以上のワインが存在しています。これを活用して長期的な関係を育み、さまざま体験を CONNECT を中心に据えて提供したいと心から願っています。」

Beales 氏と Hall 氏は、Smartsheet で何ができるのかについて、わくわくしています。「プラットフォームの継続的な改善につながる、機能強化のロードマップがあります。」と、Beales 氏は説明します。Hall 氏は、常に分析プロセスの改善に努めていると述べています。KPI レポートに Smartsheet グラフを活用し、さらに自動化ツールを展開する計画があるとのことです。「Smartsheetは、内部での仕事の進め方にも確実な影響を及ぼしています。舞台裏には、強化するべき課題が常に存在しているのです。」と、Hall 氏は言います。 

Smartsheet は物流を効率化し、海外イベントへのワイナリーの生産物出荷プロセスを一元化しました。通関手続きの事務作業は複雑で時間がかかるため、ワインを海外に出荷する作業は従来、生産者が自ら行っていました。現在 Wine Australia (ワイン オーストラリア) では、関連するすべての出荷情報と、原産地証明に関する重要なデータが Smartsheet に記録されており、ワインを 1 つの港に納品することができます。 

最近、Australian National Audit Office (オーストラリア会計検査院) から励みになる結果を得た Beales 氏はすぐに、マーケティング チームの成功はSmartsheet のおかげだと考えました。「Smartsheet なしでは業務が立ち行きませんよ！」と、彼女は笑います。 

Beales 氏がさまざまな成果の中で最も喜んでいるのは、Smartsheet を使って CONNECT プラットフォームをわずか 12 週間で構築し、オーストラリアの生産者を世界市場につなげることができたことです。「これもひとえに Smartsheet のおかげです。この洗練度の高さを思うと、誇らしい気持ちでいっぱいになります。」