PVH がアパレル業界における効率化の手本となる

世界最大手のアパレル企業の 1 つである PVH Corp. は、ベスト プラクティス、プロセスの最適化、持続可能性、継続的なイノベーションという志の高い目標を立て、その達成を目指しています。PVH Supply のシニア プロジェクト マネージャー兼プロジェクト管理オフィス リーダーである Eurelle Hao 氏は、アパレル業界のトップ企業がこのような目標を達成するためのプロジェクトで重要な役割を担っています。

Hao 氏は、同社の 2 つの事業体に関わるプロジェクト管理を任されています。そのうちの 1 つは、Calvin Klein Apparel North America (カルバン・クライン アパレル ノース アメリカ) という事業体であり、もう 1 つのは、The Underwear Group (ザ アンダーウェア グループ) という事業体です。このグループの傘下には、下着とインナーウェアのアパレル ブランドである CALVIN KLEIN UNDERWEAR (カルバン・クライン アンダーウェア)、TOMMY HILFIGER (トミー ヒルフィガー)、Olga (オルガ)、Warner’s (ワーナーズ)、True&Co (トゥルーアンドコ―) が名を連ねています。PVH に入社した当初、同氏から見て、プロジェクト管理プロセスの合理化が最優先事項として映りました。

Hao 氏は、プロジェクトをまとめるために Smartsheet プラットフォームの機能拡張と迅速な導入を目指して調査を実施しました。そこで、テンプレートを使用して、大陸やタイム ゾーンを超えて直接的にコミュニケーションを取れるようにプロジェクトをデザイン、運用しようと考えました。

「真実のソースが 1 つに」

「Smartsheet の導入前は、当社のプロジェクト管理には共通の共同作業管理ツールがなかったのです。」と Hao 氏は語ります。何もかもが手作業で、しかも別々のツールを多く使用していたため、別々のタッチ ポイントが多数できあがりました。情報があるかどうか 3 つか 4 つの場所を探し回り、それが正確なものなのか、最新のものなのかどうかもわからない状態でした。

「各部門が関与する巨大なチームの一員として仕事をする場合、どこに何があるのかわかっていて、他のメンバーと同時進行で作業を進められるべきであって、探し回るような羽目にはなりたくないと思うはずです。しかし、Smartsheet があれば、真実のソースは 1 つになります。」

今日、PVH Supply のいくつかのチームが Smartsheet を使用して、追跡、メソッドの周知、チーム コミュニケーション、プロジェクト運営などのプロジェクト管理を推し進めています。アイデアの提案から最終的な経営陣への報告に至るまでの流れはすべて、PMO チームが開発した Smartsheet のテンプレートとフォームがベースになります。Smartsheet が以下に示す業務のプラットフォームとなり、PVH Supply のプロジェクトと取り組みをまとめる多くの重要なタスクを処理しています。

• 生産開発カレンダーとレポート: PVH の一連の取り組みはカレンダーからスタートしました。The Underwear Group (ザ アンダーウェア グループ) から新しい生産カレンダー ツールの要望を受けて、Smartsheet はまず試用版を使ってみることを勧めました。そして、そこでうまく使えることがわかり、幅広く導入されるようになり、The Underwear Group (ザ アンダーウェア グループ)、最終的には Calvin Klein Apparel North America (カルバン・クライン アパレル ノース アメリカ) も導入しています。

• プロジェクト管理オフィス (PMO) のインフラとガバナンス: PMO の教育センターの担当業務は、プロジェクト運営ワークフロー、カスタマイズ可能なプロジェクト テンプレート、新規プロジェクト提案用の Web ベースのフォーム、自動化されたレビュー プロセスと承認プロセス、完了プロジェクトのアーカイブと評価にまで及びます。

• チーム メンバーに対する教育と研修: Smartsheet を導入した結果、PVH Supply のチームはベスト プラクティス、過去の情報、データ、プロセス ガイダンスを 1 つの場所で探せばよくなったため、新しい人材がその能力を早いタイミングで発揮できるようになりました。

• ダッシュボードによる上級管理職へのレポート: 経営陣は対話型のダッシュボードを使用して、全体像から細部の内容に至るまで明確に把握できます。機能的な戦略の実行状況や新しいベンダー モデルの進行状況を経営陣が確認する場合は、ダッシュボードをクリックすれば知りたい情報、重要な意思決定に必要な情報を見ることができるため、何度も会議を開いたり、答えを探すために時間を費やしたりする必要がありません。

「多くのプロジェクトが抱えるよくある課題は、リーダーに適切な可視性が与えられていないことです。」と Hao 氏は語ります。「プロジェクト チームは、Smartsheet を使えば、リーダーに可視性を提供するという責任を果たすことができます。そのリーダーは正しい知識を得て、必要に応じて重要な意思決定を下すことができるようになります。」

広範囲にわたる共同作業

Smartsheet を使用すると、コミュニケーションも容易になり、The Underwear Group (ザ アンダーウェア グループ) や Calvin Klein Apparel North America (カルバン・クライン アパレル ノース アメリカ) だけでなく、世界中の社内チームや戦略的なベンダー パートナーとのコミュニケーションが容易になります。PVH Supply のチームは、大陸やタイム ゾーンを横切る形で分散しており、連絡系統が明確でなく直接つながっていない場合は、遅れや混乱につながる可能性があります。しかし、Smartsheet を使用すると、プロジェクト シートを通じて情報やデータを容易に共有できます。

「PMO チームだけでなく、サプライ、オペレーション、マーチャンダイジング、デザインなどの各種の部門でも、Smartsheet を使っているおかげで、コミュニケーションが向上し、革新的な方法で共同作業できるようになりました。」と Hao 氏は語ります。「このプラットフォームを導入してから、あらゆることが広範囲にわたってシームレスに連携するようになりました。香港、アフリカ、スリランカ、インドにオフィスを構えていますが、すべてのオフィスが Smartsheet を介してつながっています。

Smartsheet のおかげで、連絡系統が明確になり、最新情報が一元的に管理されるため、チームの業務が速く回るようになりました。Smartsheet でアジェンダやレポートを作成するようになってから、会議の進行も速くなりました。また、プロジェクトの現在のステータス、問題、今後のステップを明確に把握でき、リアルタイムの情報に基づいて作業できるようになりました。

「以前は、チームはたった 1 つか 2 つくらいのプロジェクトでも、週 1 回か 2 回くらいのペースで会議を開き、それぞれの会議で 1 時間から 1 時間半くらいかけていたと思います。」と Hao 氏は語ります。「Smartsheet を使うようになって、作業のやり方が 1 つにまとまったため、できることも増えました。プロジェクトのニーズに応じてカスタマイズでき、手作業に時間をたくさんかける必要がなくなりました。効率が大幅に改善しました。」

反応時間の短さが顧客のメリットを生む

プロジェクト管理とコミュニケーションの効率向上に伴い、The Underwear Group (ザ アンダーウェア グループ) と Calvin Klein Apparel North America (カルバン・クライン アパレル ノース アメリカ) のチームは、取り組むプロジェクトの数を増やすことができるようになりました。そのため、より多くの顧客重視の取り組みを完了できるようになって収益が上がり、人材に新しい責任を担ってもらう機会が増えたため、現在のスキルセットと新しいスキルセットを育成できるようになりました。Smartsheet には使いやすいテンプレートとプロセス フローが備わっており、さまざまな部門が関わるチームが斬新なアイデアを考え出し開発するためのツールキットとして使用できます。

Smartsheet が PVH の The Underwear Group (ザ アンダーウェア グループ) と Calvin Klein Apparel North America (カルバン・クライン アパレル ノース アメリカ) にもたらした価値は、最終的に顧客がどのような体験をしたかで測られます。新しいプロセスのデザインやインナーウェア シリーズの素材の持続可能性を改善するにしろ、商品を小売店に配送する時間を短縮するにしろ、Smartsheet は業務を継続的に最適化し、パフォーマンスの水準を上げるためのプラットフォームとして機能します。

「私たちのすべての活動は、最高クラスの品質の商品をお客様に届け、組織の目標に沿ってプロジェクトを確実に運営することに尽きます。」と Hao 氏は語ります。

「Smartsheet を使うようになってから、仕事の進行が速くなり効率も上がりました。ある意味それは表立っては見えないものかも知れませんが、目標に向かって速く進み、達成させることができるという意味では事実はまったく違っています。そのため最終的な消費者だけでなく、社内チームもプラスの影響をより強く受けているのです。」

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