CARBOGEN AMCIS (カーボゲン アムシス)、Smartsheet と Velocity を接続することでプロジェクト管理を飛躍的に向上
医薬品の開発製造企業である CARBOGEN AMCIS (カーボゲン アムシス) は、Velocity と Smartsheet の間でデータが自由に流れるようにすることで、部門チーム全体で作業の優先順位付けを行い、プロジェクトの納期と予算を厳守できるようにしました。
1 人のプロジェクト マネージャーが対処できるプロジェクト数の増加率
作業にプラスの効果が出ていると感じるチーム メンバーの割合
「社内外の顧客に完全な形で期限内にお届けするには、部門の全プロジェクトの優先順位と依存関係をすべて調整する必要があります。」
CARBOGEN AMCIS (カーボゲン アムシス)、品質管理・分析部門マネージャー
CARBOGEN AMCIS (カーボゲン アムシス) は医薬品開発のあらゆる段階において、薬剤の開発と商品化に関するサービスを提供しています。製薬会社が人の命を救う治療薬を迅速かつ低コストで生み出せるように、同社は効率を高める方法を継続的に追求しています。
「創業以来 40 年、弊社はヨーロッパとアジアの数か国に拠点を築いてきました。また、アジア太平洋地域と北米地域に拠点を置く顧客にもサービスを提供しています。」と CARBOGEN AMCIS (カーボゲン アムシス) のビジネス スペシャリストである Aurore Wicht-Riedel 氏は言います。「グローバルに展開することで、弊社のチームは世界中の人々の健康に貢献する力を得られるのです。しかし、それによりデータの整合性と透明性に関する課題も生じます。」
アプリをつないでプロジェクト ロードマップの成功を目指す
CARBOGEN AMCIS (カーボゲン アムシス) のチームはスイスの拠点全体で、クラウドベースのリソースおよびプロジェクト計画ツールである Velocity アプリを使用しています。その目的は、プロジェクトのパイプラインの管理と、世界的に影響を及ぼすタスクの優先順位付けです。一方、品質管理・分析部門は Smartsheet を利用して日々の作業量に対処し、複雑なプロセスを管理可能なタスクに分割することにしました。
これら 2 つのシステムが断絶していた当時、プロジェクトの可視性と追跡可能性を実現するのは容易なことではありませんでした。
「データが不完全で断片化され、一貫性に欠けていると、意志決定に欠陥が生じ、プロジェクトが遅延します。それにより、従業員は作業を期限内かつ望ましい基準を満たしながら完了させることが困難になるので、ストレスを感じます。」と Wicht-Riedel 氏は言います。
全拠点のデータを同期し、日々のプロセスを効率的に促進するために、同社は Smartsheet Platinum パートナーである NANGA SYSTEMS (ナンガ システム) と提携しました。「CARBOGEN AMCIS (カーボゲン アムシス) からは、両方のアプリケーションをつなぐカスタム インターフェイスを構築するよう依頼されました。」と NANGA SYSTEMS (ナンガ システム) のコンサルタント リーダーを務める Tobias Lauer 氏は言います。
「両者の良いところを取り入れつつ、すべてのデータを連携させ、透明性を保ち、社内のユーザー全員が容易にアクセスできるようにする、という考えでした。」
NANGA SYSTEMS (ナンガ システム) が開発したカスタム コネクタにより、高レベルのプロジェクト スナップショットから、日常的な社内業務の詳細に至るまで、すべてのデータを 1 か所で表示できるようになりました。Velocity でプロジェクトをモデル化し、その構造を Smartsheet に送信して、そこで作業に関する典型的な問題に分割するという発想です。その後、Smartsheet で進捗についてのレポートが作成され、ゲート化と優先順位付けの情報を受け取るのです。「グローバルなプロジェクト デリバリーに影響を及ぼす作業の優先順位付けを、誰もが Velocity でできるようにしつつ、Smartsheet でタスクをより迅速に実行できるようにする、というのが目標でした。」と Lauer 氏は明かします。
時間を節約して命を救う
統合の結果、すべてのデータが 1 日 1 回、コネクタによって Velocity から Smartsheet へ自動的に転送され、タスク シートに入力されます。プロジェクト リーダーは Smartsheet を使用し、それぞれのタスクをより小さなユニットに手動で分割できます。その後、サブタスクは研究所の組織シートに転送され、責任者に割り当てられて、処理の準備が整います。
Smartsheet で特定のサブタスクが完了すると、メイン タスクの責任者は Velocity に進捗をレポートします。するとプラットフォームによって、次に割り当てるべき優先順位が Smartsheet ユーザーに伝えられます。「コネクタを使用することで、優先順位を迅速に設定し、今すぐ対処しなければならないタスクに対して、より緊急性をもって取り組むことができます。」と Wicht-Riedel 氏は言います。「この機能は、非常に複雑で多面的な医薬品プロジェクトに不可欠であり、その結果によって命が救われる可能性があるのです。」
データを結合してチームを力強くする
Smartsheet と Velocity を統合して得られた力のおかげで、CARBOGEN AMCIS (カーボゲン アムシス) の品質管理・分析部門の従業員は、グローバル企業の視点から見て最も重要な作業の優先順位付けを行えます。一方、これら 2 つのシステムがスムーズに連携することにより、効率と有効性が向上するため、個人としてもメリットが得られます。
あらゆるプロジェクト スコープをタスク、マイルストーン、クリティカル パスに分割することで、チームの作業がさらに管理しやすくなり、より迅速に進行できるのです。「チーム メンバーの 68% が、統合のおかげで日常作業にプラスの効果が出たと報告しています。」と Wicht-Riedel 氏は言います。
また、グローバル プロジェクトから社内タスクに至るまで、すべての情報を表示する単一の中央データ レポジトリがあるおかげで、プロジェクト マネージャーはより効果的にリソースを管理できます。統合を通じ、プロジェクト ポートフォリオ全体の俯瞰図を提供する、柔軟性の高いツールキットを得たのです。それと同時に、どんなプロジェクトでもあらゆる側面を自由に拡大して、卓越した作業を行えます。
「現在、弊社のプロジェクト マネージャーはリソースを正確に割り当て、進捗、マイルストーン、および潜在的な遅延をさらにはっきりと見通すことができます。」と Wicht-Riedel 氏は言います。「戦略的プランニングとリソース管理に不可欠な、すべての優先順位付けと依存関係をコントロールしているのです。」と彼女は締めくくります。