2026 年プロジェクトおよびポートフォリオ管理の優先事項レポート

インテリジェントな業務管理の時代

プロジェクトおよびポートフォリオ管理 (PPM) におけるほぼすべて (97%) の専門職員が AI の使用を試みている一方で、人間の監督なしでも AI は機能すると考える人は半数 (46%) 未満です。

この差は、2026 年のプロジェクトとポートフォリオ管理における主要な課題を浮き彫りにしています。つまり、AI の導入がその準備体制よりも先に進んでいるということです。

本レポートでは、世界中の 1,600 人以上のポートフォリオ リーダーが、AI への移行に向き合いながら、信頼度の差、ツール乱立、スキル不足といった戦略的影響の実現を阻む課題にどのように対処しているかを探ります。

データが示す答えは明確です。AI だけでは不十分。必要なのはインテリジェントな業務管理です。

はじめに

インテリジェントな業務管理が不可欠である

PPM 専門職員の 98% が、ビジネスの変化により業務の優先順位を見直す必要があると報告しており、74% が自分の役割が 5 年以内に AI に置き換えられることを懸念しています。今、「AI を活用する」ことへのプレッシャーはかつてないほど高まっています。

一方で、87% は AI には依然として人の関与が必要な場面があると報告しており、61% は現在のツールではプロジェクトの成果に対する測定可能な貢献を示すのが難しいと述べています。

今、市場は変曲点にあります。多くの組織が競争力を維持するために AI を必要としていますが、統合されたオーケストレーションなしに AI ツールを導入すると、実行のサイロが生じ、逆効果となってしまいます。 

成功には、単一ベンダーのエコシステムに限定された断片化されたポイント ソリューションや生産性向上スイートではなく、エンタープライズ全体で人、データ、AI を統合するインテリジェントな業務管理プラットフォームが必要です。

このインフォグラフィックでは、PPM 専門職員の 98% が常に業務の優先順位を見直しており、74% が自分の役割が AI に置き換えられることを懸念していること、「AI を活用する」ことに対するプレッシャーの高まりを示しています。
このグラフでは、AI には依然として人の関与が必要であると述べる PPM 専門職員が 87%、現在のツールではその成果を証明できないと述べる専門職員が 61% に上ることを示しており、AI の限界を浮き彫りにしています。

働き方の進化

インテリジェントな業務管理とは?

Smartsheet は共同業務管理の先駆者であり、現在ではインテリジェントな業務管理というカテゴリを定義しています。基本的な共同業務から、戦略と実行の間のサイロを排除するインテリジェントなオーケストレーションへと進化を遂げています。 

真のインテリジェントな業務管理プラットフォームは、監査証跡とロールバック機能を備えたエンタープライズグレードの統制、単一ベンダーのエコシステムを超えたシステム間のオーケストレーション、フォーチュン 500 企業規模で実証された定量的成果、そして組織の境界を超えた安全な外部共同業務を実現します。

この先に必要なのは、最新の AI ツールの導入だけではありません。インテリジェントな業務管理によって、業務スピードを加速させ、アイデアと実行の間のサイロを排除し、人が戦略的なリーダーシップを発揮できるようにすることが鍵となります。

これからのポートフォリオ管理で重要なのは、人とテクノロジーのどちらかを選ぶことではなく、その両方をインテリジェントに調整することです。Smartsheet のデータは、AI 活用における以下の 3 つの重大な葛藤を明らかにしています。

  1. イネーブルメントのない導入
  2. 機会がある中での不安
  3. 成果につながらない活動
この図では、インテリジェントな業務管理が、エンタープライズグレードの統制、システム間オーケストレーション、測定可能な成果、安全な共同業務を通じて、人、データ、AI をどのように統合するかを示しています。
このスライドでは、2026 年 PPM の優先事項レポートで取り上げた AI 活用における 3 つの重大な葛藤 (イネーブルメントのない導入、機会がある中での不安、成果につながらない活動) を示しています。

葛藤 1

イネーブルメントのない導入

PPM におけるほぼすべて (97%) の専門職員が、業務においてすでに AI を活用していると述べています。

ただし、活用状況は役割によって異なります。経営幹部の 94% は「少なくとも時々は使っている」と答えている一方で、一般社員では 31% が「ほとんど使っていない」と回答しています。

これは、経営層の方針と現場の信頼感との間に分断が生じることを示しており、AI ツールが最も必要とされるワークフローから切り離されていることを浮き彫りにしています。 

AI 機能が統合された業務管理システムとは別に存在する場合、組織は断片化を排除するどころか、増大させてしまうことになります。

インテリジェントな業務管理によるこの葛藤の解決方法

インテリジェントな業務管理プラットフォームは、既存のワークフローに AI 機能を直接組み込むことで、スタンドアロンの AI ツール導入に伴う摩擦を排除します。 

AI エージェントを個別のアプリケーションではなく、統一されたシステム内のデジタル チームメイトとして扱うことで、組織はエンタープライズグレードの統制と制御を維持しながら、あらゆるレベルで一貫した導入を実現できます。

重要なポイント

この AI に対する信頼度の差は、テクノロジーだけでなく変更管理にも起因しています。 

既存のワークフローに AI を組み込み、デジタル ワーカーと人を直感的かつ統制されたシステムで統合する使いやすいプラットフォームがなければ、導入のばらつきが残り、成果も限定的なままとなります。

 この円グラフの画像は、プロジェクトおよびポートフォリオ管理の専門職員の 97% が現在、業務に AI ツールを活用していることを示しています。
この棒グラフは、AI の導入に関する格差を示しています。経営幹部の 94% が AI を少なくとも時々使用しているのに対し、一般社員の 31% はほとんど使用していないという状況を表しています。


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葛藤 2

機会がある中での不安

AI に対する熱意が高まる一方で、不安も高まります。

PPM 専門職員の 74% が 5 年以内に自分の役割が AI に置き換えられる可能性があることを懸念していますが、87% はこれを働き方を変える機会と捉えています。

ほとんどの人にとって、進むべき道は抵抗ではなく再定義です。AI 活用の強化に対する組織的アプローチを採用することで、人は戦略、分析、リーダーシップといったより価値の高い業務に集中できるようになります。

この「人 + AI」のアプローチでは、AI エージェントやエージェント マネージャーを、人間のチームと共に日常業務を処理するデジタル フルタイム従業員 (FTE) とみなします。これにより、人は判断、戦略、複雑な問題解決に集中できるようになります。 

これは人員削減を目的としたものではなく、実行上のボトルネックを排除し、人とインテリジェンスの間にあるサイロを打破するための労働力の増強です。

AI を成功要因とし、人をその中心に据えるこのアプローチを採用する組織は、AI への移行においても俊敏性、明確性、自信を持って成長し続けることができます。 

インテリジェントな業務管理によるこの葛藤の解決方法

インテリジェントな業務管理では、AI を独立した自動化ツールとして扱うのではなく、エンタープライズ ワークフロー内に AI エージェントを統合することで、人が戦略的制御を維持できるようにします。 

このアーキテクチャでは、人による業務と AI 機能の間の人為的な分断が排除されるため、職員は判断と戦略に集中し、手動や反復的な日常タスクの実行を AI に任せることができます。これらはすべて、監査可能な統合システム内で行われ、エンタープライズグレードの統制の維持が可能となります。

重要なポイント

AI は人に取って代わるものではなく、人の価値を再定義し、戦略的なリーダーシップを発揮できるようにしてくれるものです。 

成功には、人とデジタル ワーカーを単一の統制されたシステム内で連携させるプラットフォームが必要です。個別の AI ツールでは、サイロを増大させてしまうだけです。

葛藤 3

成果につながらない活動

AI の導入が広がっている一方で、現在のツールはプロジェクト成果に対する自身の貢献を示しやすいと感じている人は、わずか 39% にとどまっています。

AI によってタスクの自動化やインサイトの表面化は可能ですが、組織の境界を超えてそれらを結び付ける適切なシステムがなければ、測定可能な成果として示すことはできません。 

実行のサイロにより、AI が生成するアウトプットが戦略的な成果にどのように結びついているかを可視化できなくなるため、リーダーは価値の証明や ROI の実証ができなくなります。

インテリジェントな業務管理によるこの葛藤の解決方法

インテリジェントな業務管理プラットフォームは、エンタープライズ システム全体で業務、データ、AI を統合し、断片化されたツールによって生じる可視性の格差を排除します。 

これらのプラットフォームで統合されたダッシュボード、システム間のレポート、統制されたデータ フローを提供することで、戦略から実行までの定量的成果を実証し、単なる生産性向上だけでなく、組織に即した ROI を証明することができます。

重要なポイント

AI や自動化だけでは成果を証明できません。それは、システム、チーム、組織の境界間のサイロを排除するインテリジェントな業務のオーケストレーションによって実現されます。 

AI 機能を測定可能で関連性のあるビジネス成果に結び付ける統合プラットフォームがなければ、組織は価値を示さない活動を生み出すことになります。

このグラフは、PPM 専門職員のうち現在のツールは成果を証明しやすいと回答したのはわずか 39% であり、可視性の課題が強調されていることを示しています。

重要ポイント

インテリジェントな業務管理によるビジネス インパクト

インテリジェントな業務管理によって実行のサイロを解消した組織は、画期的なパフォーマンスを達成できます。

  • 生産性の向上: 人と AI を統合させ、生産性を大幅に向上
  • リスク削減: 監査証跡とロールバック機能を備えた統制された AI により、より効率的にリスクを軽減
  • コスト削減: 断片化されたツールを 1 つのプラットフォームに統合し、管理にかかる諸経費を削減
  • 収益の増加: 市場投入までの時間短縮とリソース活用方法の改善により、新たな機会への対応能力を向上
 「4 つの成果」と題されたこのインフォグラフィックは、インテリジェントな業務管理がもたらすビジネス上のメリットとして、生産性の向上、リスクの軽減、コストの削減、収益の増加を示しています。

まとめ 

AI の導入からインテリジェントなオーケストレーションまで

PPM 機能を変革するにあたり、組織は明確な選択をする必要があります。新たな断片化を生む自動化ツールを導入するのか、あるいは人の専門性と AI を統合され統制されたシステム上で連携させ、⽣産性、コスト削減、リスク低減、収益成⻑といった定量的成果を実現するインテリジェントな業務管理プラットフォームを採⽤するのかです。

AI 機能を後付けしたツールではなく、インテリジェントなオーケストレーションのために設計されたプラットフォームを選んだ組織は、エンタープライズに求められるセキュリティとコンプライアンスを維持しながら、画期的な成果を達成することができます。

これらのプラットフォームを活用することで、リーダーはより迅速に適応し、よりスマートに共同業務を行い、自信を持って成果を挙げることができるようになります。また、一般社員はかつてない速さで質の高い仕事を実現できます。 

次の PPM の時代を定義するのは、混乱に対する恐れではなく、それを導くシステムと人のインテリジェンスです。

調査手法

アンケートの詳細

Smartsheet は Dimensional Research (ディメンショナル リサーチ) と提携し、米国、英国、ドイツ、フランス、シンガポール、日本、オーストラリアの合計 1,651 人のプロジェクトおよびポートフォリオ管理 (PPM) 専門職員を対象に、グローバルなオンライン調査を実施しました。参加者は全員 PPM に関する責任を有し、年齢、職務階層、職務、企業規模、業界はさまざまです。調査は 2025 年 8 月と 9 月に実施されました。

このインフォグラフィックは、調査回答者の組織/団体の規模と業界分布を示しています。この円グラフは、従業員が 10,000 人を超える組織が 39%、2,000~10,000 人の企業が 35%、200~2,000 人の企業が 26% であることを示しています。この棒グラフは、上位の業種としてテクノロジーが 15%、製造業が 13%、小売が 12% であることを示しています。
この円グラフは、調査回答者の職務レベルの内訳を示しており、35% がマネージャー、23% が一般社員、22% が取締役、20% が経営幹部となっています。
この円グラフは、調査回答者の国別内訳を示しており、米国が 26%、英国、ドイツ、フランス、シンガポール、日本、オーストラリアがそれぞれ 12% となっています。
Smartsheet アプリケーション内の PPM ワークフローを示す製品画面のコラージュ。

次のステップに向けて 

フォーチュン 500 のリーダーがインテリジェントな業務管理を通じて、人、データ、AI を統合し、チームの拡張、よりスマートな成果の推進、ビジネス インパクトの加速をどのように実現しているのかをご覧ください。

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