製品ロードマップの作成方法: ステップバイステップ ガイド、テンプレート、スターターキット

By Kate Eby | 2016年9月30日 (更新 2025年5月27日)

製品ロードマップは、製品に命を吹き込む過程を示す視覚的なツールです。製品戦略ロードマップ、製品ポートフォリオ ロードマップ、製品リリース ロードマップなどの無料テンプレートを使用して製品ロードマップを作成する方法を学びましょう。

この記事では、以下の内容を紹介します。

製品ロードマップを作成するための主なフェーズと大まかな手順

すべてのチームは、戦略、オーディエンス、および目標の定義、一般的な製品タイムラインの作成、作成すべき特定の機能の優先順位付け、ならびにロードマップの共有と更新から成る同じ高レベルのフェーズに従って、製品ロードマップを作成する必要があります。

Kris Drey c

Byrd (バード) の創設者兼 CEO である Kris Drey 氏は、20 年以上にわたりデジタルおよび物理的製品の上級管理者を務めてきました。ロードマップ自体の作成を開始する前にオーディエンスを理解することが重要であると、同氏は訴えています。

「ロードマップを広く公開する場合は、オーディエンスの性質によって、ロードマップに含まれる情報の伝達、プレゼンテーション、または提示のために使用するドキュメントが決まります。経営幹部は短く、簡潔で、大まかな説明を好むため、このオーディエンスとのコミュニケーションにはスライド形式が最適です。セールス チームは主に収益に重点を置くため、このグループにはスプレッドシート形式が適しています。大衆に訴えかける最善の方法はドキュメントです」と同氏は言います。「オーディエンスを知り、そのオーディエンスにとって快適かつ慣れ親しんだ方法で語りかけることが重要です。そうしないと、オーディエンスを失ってしまうリスクがあります」と Drey 氏は付け加えます。

通常はプロダクト マネージャーが製品ロードマップを作成します。Drey 氏が言うように「プロダクト マネージャーは連絡役であり、多くの『言語』を話すこと」が求められるため、対象オーディエンスに合わせてロードマップを調整できる必要があります。Drey 氏は「機能の構築方法について詳細情報を求めているエンジニアに対し、スライド デッキを提示することは望ましくありません」と例を挙げています。

以下の製品ロードマップを作成するためのステップバイステップ ガイドをご覧ください。

製品ロードマップのタイプ

一般的なタイプの製品ロードマップには、クラシック製品ロードマップ、機能ロードマップ、リリース ロードマップ、エピック ロードマップ、ポートフォリオ ロードマップ、戦略ロードマップなどがあります。それぞれのタイプは、製品の開発過程に関する独自の視点を示しています。ロードマップは特定の対象者に合わせて作成されます。

ここで、各タイプのロードマップについてもう少し詳しく説明します。

  • 製品ロードマップ: 製品の全体的なビジョンを詳述した標準的な製品ロードマップです。
  • 機能ロードマップ: 新機能の提供に関する一般的なタイムラインと順序を示します。これは開発チーム向けのロードマップです。
  • リリース ロードマップ: 個々の機能リリースに関するすべてのアクティビティ、役割、責任を詳細に示すロードマップです。
  • エピック ロードマップ: アジャイル エピック ロードマップとも呼ばれ、関連する機能をエピックにグループ化します。開発チームはこのタイプのロードマップを優先順位付けツールとして使用できます。こちらのガイドと併せてさまざまなタイプのアジャイル製品ロードマップについて学ぶとともに、無料のアジャイル製品ロードマップ テンプレートを入手しましょう。
  • ポートフォリオ ロードマップ: 単一の取り組みに含まれる複数のプロジェクトの関係性と優先順位を 1 つのビューですべて理解できる視覚的なツールです。
  • 戦略ロードマップ: 目標を達成するために実施する全体的な戦略と戦術の概要を示します。経営者や管理者に最も適した大局的なビューです。


これらのタイプのロードマップはすべて、製品ロードマップの 3 つの主要カテゴリ (目標、タイムライン、および機能指向) のいずれかに分類されます。実際の製品ロードマップの例をまとめた下の表で、これら 3 つのカテゴリについてご確認ください。

以下の表を使用して、ご自分の状況に最も適したロードマップのタイプを判断しましょう。

対象オーディエンスこのオーディエンスに伝える重要な情報作成すべきロードマップの種類
開発チーム今後の作業の詳細な内訳エピック ロードマップ
開発チーム今後取り組む予定の機能機能ロードマップ (社内向け)
開発チーム今後取り組むそれぞれの機能リリースの優先順位と大まかなスケジュールリリース ロードマップ
経営幹部/管理職製品の背後にある全体的な戦略戦略ロードマップ
経営幹部/管理職大規模な製品スイートに含まれる今後の機能または製品の関係性と優先順位ポートフォリオ ロードマップ
セールス チーム今後の製品または機能リリースの目標と位置付け戦略ロードマップ
顧客/一般大衆今後の機能リリース機能ロードマップ (大局的、外部使用向け)

製品ロードマップの作成方法

製品ロードマップを作成するには、製品戦略の作成、オーディエンスの定義、製品のテーマの定義、目標の確立、タイムラインの作成、ロードマップの提示、そしてロードマップの更新という手順に従います。始める前にロードマップを慎重に計画することが重要です。

以下で、それぞれの手順について詳しく説明します。

1. 製品の大局的なビジョンと戦略を作成する

製品ロードマップの作成に取り掛かる前に、製品自体の戦略的ビジョンを明確にします。チームと一緒に次の質問に答えてください。

  • なぜこの製品を開発しているのか?
  • この製品は顧客にどのような価値をもたらすのか?競合他社が現在どのような状況にあるのか、自社製品がどのような独自の価値を提供するのかを考慮します。
  • 特定のどの機能または属性を優先するのか?
     

この情報に基づいて調整を行ったら、製品の大局的な戦略を定義します。製品が収益を生み出す過程、重要な機能、および今後の更新を定義する大まかなビジネス モデルを作成します。戦略または目標指向の製品ロードマップを作成していない場合でも、最初にこの情報を定義することが重要です。

2. オーディエンスを決定する

ロードマップの対象者は誰で、何を伝える必要がありますか?オーディエンスの特定のニーズに合わせてロードマップを構築するため、この質問に対する答えを知ることは不可欠です。たとえば、経営幹部は戦略計画を知る必要がある一方、開発チームは今後取り組む機能のリストと優先順位を知る必要があります。

オーディエンスが明確になれば、目標、機能、タイムラインのどれを重視したロードマップを作成すべきかがわかります。

3. 戦略的な製品テーマを作成する

次に、製品の主要テーマを決定します。これらのテーマには「ユーザー エクスペリエンスを向上させる」や「より多くの顧客を獲得する」など、計画している製品開発や改善作業に関する広範かつ包括的な意図を含めます。これらの中核テーマは、後で中心的な戦略的目標を特定するのに役立ちます。

主要テーマのアイデアが明確になったら、製品を成功に導く上で最も不可欠なテーマはどれかを評価します。そうすることで、それぞれのテーマを重み付けすることができます。上記の例では、新規顧客を獲得するよりも、ユーザー エクスペリエンスを向上させることの方が重要かもしれません。

ここで、テーマごとにスイムレーンを作成します。スイムレーンによってテーマをエピック (個々のタスクに分解可能な作業の塊) に階層化することができるため、整理された状態を保ちながら実際のロードマップを作成できます。

4. 製品の範囲と目標を設定する

製品テーマが決まったら、次に製品の範囲を策定し、戦略的目標を特定します。部門横断型のチームによる共同作業としてこのプロセスに取り組むことで、現実的で、製品に携わる全員のニーズを満たす目標を作成できます。 

特定の範囲や目標について、全員が最初から合意できることはめったにありません。このステップはおそらく継続的な共同作業として、ビジネスの戦略目標にとって何が最も重要かを見極めていくことになります。

対話では、仮説を用いてすべてのアイデアの裏付けをします。この仮説には検証が必要です。それぞれの仮説を検証してから、目標と範囲の正式なリストに追加します。

5. タイムラインを作成する

目標と範囲に基づいて、製品の総合的なタイムラインを定義します。これは詳細で厳格なスケジュールではなく、作業にかかる予想期間 (1 年、四半期、月、単一のスプリントなど) のおおよその概要にしましょう。重要なマイルストーンと製品開発を含めます。

ここで含める詳細の度合いは、製品と、作成する製品ロードマップのタイプによって異なります。たとえば、目標指向の製品ロードマップでは、より大局的な視点 (次の四半期に達成を目指す目標など) を取り入れますが、機能指向のタイムラインでは、エピックの基本的な順序を概説します。タイムライン指向の製品ロードマップは、スケジュール情報の伝達を目的としているため、最も詳細にします。ただし、まだ具体的な日程を決めるのは避けるべきです。

6. 適切なオーディエンスに製品ロードマップを提示する

経営陣、開発チーム、その他の社内チーム、一般大衆などのオーディエンスにロードマップを提示します。プレゼンテーションの準備を行う際は、ロードマップの内容がオーディエンスと共有するのに適した情報のみであること、一般的な質問に対して適切に回答していることを確認します。

ロードマップに対するフィードバックを歓迎し、オーディエンスの反応によっては方向転換しなければならないことを認識しましょう。

7. 必要に応じてロードマップを更新する

ロードマップは製品のライフサイクルを通じて変更される可能性が高いことを忘れないようにしましょう。そうした更新の余地を残しておき、元の計画を微調整しても方向性が変わらないようにしてください。特にアジャイル環境では、柔軟性と共同作業に適している状態を維持する必要があります。

詳細については、視覚的な製品ロードマップのベスト プラクティスのガイドをご覧ください。

製品ロードマップの共通要素

製品ロードマップを作成する際の目標は、全体的な目標と戦略を、優先順位が付けられた明確なタスク計画に変換することです。強力な製品ロードマップには、次の内容が含まれていなければなりません。

  • 目標: 製品の主な目標は何ですか?
  • 製品ビジョン: 製品のビジョン、すなわち存在理由はどういったものですか?
  • 戦略: どのようにそれらの目標を達成し、製品ビジョンを実現しますか?
  • タスク: 達成する必要がある主なタスクは何ですか?依存関係に注意しながらタスクの優先順位と進行状況の概要を示しましょう。
  • エピック: アジャイル手法で作業している場合、ロードマップによってタスクをより大きなエピック (小さな作業の集合体) にグループ化することがあります。これを行うことにより、スプリントのプランニングとリソースの割り当てが容易になります。
  • 機能: 作成や改善を予定している主な機能は何ですか?
  • リリース: 上記の各機能をいつ、どのような順序でリリースする予定ですか?
  • タイムライン: この作業にはどれくらい時間がかかると予想しますか?前述のとおり、製品ロードマップではタスクのスケジュールを細かく厳密に書く必要はありません。作業を完了するのに必要な時間の見積もりを提示します。
     

すべてのカテゴリの製品ロードマップに上記の要素がすべて必要なわけではないことに注意してください。たとえば、目標指向の製品ロードマップにリリース スケジュールを含める必要はありません。また、一般配布するタイムライン指向のロードマップであれば、製品戦略の舞台裏に関する説明を含める必要はありません。

一部の製品ロードマップには、必須ではありませんが、次の要素も含まれます。

  • クリティカル パス: クリティカル パスは、製品を完成させる上で必要な最短時間を示します。この一連のタスクを (おおよそのタイミングを含めて) 経営陣に提示することもできます。
  • 依存関係: 他のタスクを開始するためにどのアイテムを最初に完了する必要があるかなど、重要なタスク同士の関係を示すことができます。
  • 凡例/キー: 記号、色分け、あるいはその他の視覚的なヒントを閲覧者が理解できるように、ロードマップに凡例やキーを追加することを検討しましょう。
  • メトリック: 製品ロードマップを使用して、製品の成否を測定するために追跡する主なメトリックや重要業績評価指標 (KPI) を強調することもできます。
  • マイルストーン: チームが特定の日付までに達成しなければならない、あるいは製品の将来的な健全性を予測する、重要なマイルストーンやマーカーを記載することもできます。
  • 完了率: ロードマップ上のいずれかのアクションがすでに進行中の場合は、進行状況を示す「完了率」ラベルを追加することを検討しましょう。
  • スイムレーン: 機能指向の製品ロードマップでは、作業項目を視覚的にわかりやすい明快な方法で分類できるようにスイムレーンを組み込むことがよくあります。
  • タスクのステータス: 同様に、各タスクのステータス (未開始、進行中、または完了) を明確に表示するフィールドを含めることもできます。
  • テーマ: 範囲がより大規模な製品ロードマップには、テーマ (コンテナとも呼ばれます) を含めることがよくあります。このステップにより、機能とリリースをテーマ別にまとめることができます。


反対に、以下の内容は含めないようにしてください。

  • 厳密な日程: オーディエンスから具体的に要求されていない限り、製品ロードマップに厳密な日程を記載するべきではありません。ロードマップはイベントのスケジュールの見込みを示すために使用するものであって、厳密なスケジュールをチームに強いるためのものではありません。
  • 記載する価値のない項目: 未確定の付加的な情報や範囲外のタスクを記載する必要はありません。ロードマップは明瞭で、直接的で、簡潔なものにしなければならず、今後の製品関連作業の中で最も重要な側面のみを伝える必要があります。たとえば、バグの修正やテストの失敗など、何かに付随して発生する可能性のあるアクションには言及しません。その一方で、不測の出来事に対処できるようにある程度の柔軟性を持つ必要があります。そうした予期せぬ状況が、固定された日付を含めるべきでない主な理由です。

プロダクト マネージャー向けロードマップ スターター キット

プロダクトマネージャーロードマップスターターキット

プロダクト マネージャー向けロードマップ スターター キットをダウンロード

こちらの無料スターター キットのテンプレートを使用して、さまざまな種類の製品ロードマップを作成しましょう。スターター キットには、目標、機能、およびタイムライン指向のロードマップのテンプレートが含まれているため、オーディエンスのニーズに最も適したバージョンを選択できます。

このキットには以下が含まれています。


PowerPoint でプレゼンテーションを行う場合は、こちらの大規模な製品ロードマップ無料テンプレート集をご覧ください。

製品戦略テンプレートの作成手順

製品戦略テンプレートをダウンロードして、製品戦略の概要を示し、主な目標を強調するとともに、そうした目標をより大きな組織目標に結び付けるロードマップを作成しましょう。製品戦略テンプレートのダウンロード、入力、カスタマイズを行うには、次のステップバイステップ ガイドに従います。

  1. 製品戦略ロードマップ テンプレート をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたテンプレート ファイルを開きます。ファイルには 2 つのタブがあります。最初のタブはサンプル データ付きのバージョンで、2 番目のタブは空白バージョンです。サンプル付きのタブを参考にしつつ、空白のタブにカスタマイズした情報を入力できます。

    Product Strategy Overview
  3. 提案された機能ごとに、「機能名」「機能 ID」「機能タイプ」「機能の説明」「割り当て先」「進捗段階」「目標リリース日」、および該当する場合は予想される「開始日」「終了日」の各列に情報を入力します。「期間」フィールドは、入力した日付範囲に基づいて自動的に計算されます。

    Product Strategy Roadmap Basic Info
  4. テンプレートの右側にある、「ステータス」「PP」 (優先度)、「ランク」および「開発リソース」の各列に情報を入力します。また、必要に応じて画像を追加します。

    Product Strategy Roadmap Additional Info
  5. 残りの行には、開発およびリリース予定の各機能に関する情報を入力します。 
  6. テンプレートへの入力が完了すると、下部のタイムライン機能により、予想されるタイムラインが自動的に表示されます。それぞれの機能は色分けされており、要する時間を明確に把握できます。

    Product Strategy Roadmap Timeline
  7. 戦略と提案されたタイムラインの確認を求める経営幹部などの関係者にこのタイムラインを提示します。
     

Kris Drey 氏は、効果的な製品戦略ロードマップの作成方法に関するヒントが他にもあると言います。始める前に「戦略を定義する」ことが重要だと同氏は言います。「その戦略を達成するために何を構築するのかを判断します。上級管理層は何を望んでいますか?顧客は何を望んでいますか?戦略を実行するために何を行う必要がありますか?」

Drey 氏はさらに続けます。「それらをエピック、機能、ストーリーに分解します。そして、そうした機能をリリースに組み込むことで何を構築するのか、それをいつ構築するのかを決定します。これらすべての情報に基づいて、主要関係者に対応するにはどのタイプのロードマップを維持しなければならないかを判断できます」。

最後に、経営幹部に対する戦略のプレゼンテーションについて、同氏はこのようにアドバイスします。「オーディエンスを理解しましょう。通常、戦略的思考を行うのは上級管理職なので、彼らの言葉で話し、彼らの時間とニーズに配慮するよう心がけてください」。

製品ポートフォリオ ロードマップの作成手順

記入例付きのバージョンと空白のバージョンがある製品ポートフォリオ ロードマップ テンプレートをダウンロードして、複数の製品を 1 つのビューで概説する視覚的なロードマップを作成しましょう。次のステップバイステップ ガイドで、テンプレートのダウンロード、入力、カスタマイズ方法をご紹介します。

  1. Excel 形式の製品ポートフォリオ ロードマップ をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたテンプレート ファイルを開きます。ファイルには 2 つのタブがあります。1 つはサンプル データ付きのバージョンで、もう 1 つはゼロから入力できる空白バージョンです。

     製品ポートフォリオロードマップの概要
  3. ポートフォリオの各製品の名前を入力し、それぞれの製品の下にタスクを入力します。

     製品ポートフォリオ製品タスク名
  4. 各タスクをテンプレートの右側にあるタイムラインにドラッグ アンド ドロップします。各タスクの時間を延ばすには、それぞれタスクの角をクリックしてドラッグします。

     製品ポートフォリオタイムラインビュー
  5. ポートフォリオの各製品に対して手順 3 と 4 を繰り返します。これで、複数の製品開発プロジェクトを同時に達成する計画についての大まかなスケジュールができました。
  6. この大局的な製品ポートフォリオ ロードマップを経営陣に提示し、承認を得てから、より詳細なイベント スケジュールを作成します。


Drey 氏は次のようにアドバイスします。「ポートフォリオ ロードマップについて言えば、複数のチームや部門などにまたがって作業を行うので、一貫性が重要です。全員に同じプラットフォームと形式を使用してもらうことが、部門間の一貫性を保つ鍵となります」。

製品機能ロードマップの作成手順

製品機能テンプレートのダウンロード、入力、カスタマイズを行うには、以下の手順に従います。これは、今後の機能と取り組みを列挙し、関連する戦略的目標に沿ってグループ化する機能指向のテンプレートです。このテンプレートには、サンプル データが事前に入力されているバージョンと空白のバージョンがあります。

  1. 製品機能ロードマップ をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファイルを開きます。全体的な戦略的目標 (左側) と、四半期に分かれた 2 年間のタイムラインが表示されます。タイムラインには、その期間中に開発することになっているすべての機能を記載します。

     製品機能ロードマップの概要
  3. 各戦略的目標を入力し、その目標に関連付けられているそれぞれの機能またはタスクを入力します。

     製品機能ロードマップ目標機能
  4. 各機能をタイムライン上の適切な場所にドラッグ アンド ドロップします。これは固定されたスケジュールではなく、それぞれの機能が完成するまでにかかる時間の見積もりであることに留意してください。
  5. 各機能の期間を変更するには、セルの角をクリックして適切な長さになるまでドラッグします。

     製品機能のタイムラインビュー
  6. 各目標とそれに関連する機能について、手順 3 ~ 5 を繰り返します。
  7. 製品ポートフォリオ ロードマップを関係者と上級管理職に提示し、承認を得ます。

製品リリース ロードマップの作成手順

以下の手順に従って、無料のテンプレートから製品リリース ロードマップを作成しましょう。リリース ロードマップは、開発者が行うべき作業を詳細に示すものであり、社内の開発チームのみを対象としています。

  1. 製品リリース ロードマップ テンプレート をダウンロードします。 
  2. ダウンロードしたファイルを開きます。テスト用のアルファおよびベータ版、完全版、および計画されている将来のリリースなど、今後のリリースの詳細を記述するスペースがあります。

     リリースロードマップの概要
  3. アルファ版の詳細を入力します。テンプレートの右側にあるタスク バーに機能とサブタスクを追加します。この情報はリリース スケジュールの基礎となります。
  4. 各機能の期間を変更するには、タスク バーの角をドラッグします。
  5. テンプレートの右側にある白いバブルにリリース日を入力して、タイムライン上の適切な場所にドラッグ アンド ドロップします。

     リリースロードマップタイムラインビュー
  6. テンプレートのベータ版、完全版、および将来のリリースのセクションに対して手順 3 ~ 5 を繰り返します。 
  7. 完成したリリース ロードマップを開発チームと共有します。通常、このタイプのロードマップは経営陣にとっては細かすぎます。外部での使用にも適していません。


Drey 氏によると、リリース ロードマップの価値は、製品のすべての機能を作成して公開するために何を行う必要があるのか、またそれに要する時間がどの程度かについて、全体像を把握できることです。明確に定義されたリリース ロードマップを作成することが、製品を成功に導く上で最も重要であるため、「それぞれの機能をストーリーに至るまで正確に分類して、各リリースを隅々まで理解できるようにすることが不可欠」であると、同氏は強調します。

アジャイル エピック製品ロードマップの作成手順

このステップバイステップ ガイドでは、Excel テンプレートからアジャイル エピック製品ロードマップを作成する方法を説明します。このテンプレートにはサンプル データ付きのバージョンと空白のバージョンの両方があり、組織や製品のニーズに合わせてカスタマイズできます。

  1. アジャイル エピック製品ロードマップ テンプレート をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファイルを開きます。ファイルには 2 つのタブがあります。最初のタブはサンプル データ付きのバージョンで、2 番目のタブはカスタマイズ可能な空白バージョンです。

     アジャイルエピックロードマップの概要
  3. テンプレートの上部にあるスプリントの日付フィールドに入力します。各スプリントの詳細と、スプリント内の各エピックの詳細を記入するスペースがあります。

    アジャイルエピックロードマップスプリントエピック
  4. その下の「プロジェクトのセットアップ」「要件の収集」および「設計とプロトタイピング」という最初の 3 つのセクションに入力します。これらはいずれもプランニングに関連するものです。それぞれについて、関連するタスクを列挙します。

     アジャイルエピックロードマップフェーズ123
  5. それぞれのタスクを、タイムライン上の適切なスプリントとエピックにドラッグ アンド ドロップします。
  6. 開発と展開に関する残りの 5 つのセクション、「ソフトウェア開発フェーズ I」「テストと品質保証」「ソフトウェア開発フェーズ II」「展開と配信」および「発売後のサポートとメンテナンス」に入力します。 

     アジャイルエピックロードマップフェーズ45678
  7. これらのセクションの各タスクを、タイムライン上の適切なスプリントとエピックにドラッグ アンド ドロップします。
  8. このドキュメントを開発チームと共有し、各エピックのタイムラインと優先順位に関する全員の認識を一致させます。

Smartsheet を使用して共同作業に適した製品ロードマップを作成する

シンプルで使いやすいプラットフォームで、従業員、プロセス、ツールをつなげましょう。

Smartsheet を無料で試す Get a Free Smartsheet Demo