有意義で従業員エンゲージメントの高いトレーニング クエストをクリアする Wizards of the Coast (ウィザーズ・オブ・ザ・コースト)

「あらゆる業務において、当社の使命は生涯にわたるゲームの楽しさを広めることです」と、受賞歴のあるアメリカのゲーム パブリッシャーである Wizards of the Coast の Web サイトには書かれています。1990 年代半ば、同社は「マジック：ザ・ギャザリング」でトレーディング カード ゲームというジャンルを生み出し、普及させました。同社は現在も、世界中のコミュニティが集まるロールプレイング ゲームの「ダンジョンズ & ドラゴンズ」でよく知られています。Wizards of the Coast は新しいゲームを生み出すたびに、創造性、想像力、情熱、友情を広げることを目指しています。

スキルアップへの投資

Wizards of the Coast のプロジェクト マネージャーは、魔法使いのように混乱を秩序に変えるマスターです。同社は過去 4 年間、Smartsheet を活用してきました。11 の異なるチームが Smartsheet Control Center を使用し、複数の制作スケジュールを調整するなど、プロジェクトを管理しています。「各プロジェクトには数年かかる場合があるので、絶えず変化するタイムラインに対して信頼できる 1 つの情報源が必要です」と、Wizards of the Coast のテクニカル プロデューサーである Chizu Hieida 氏は説明します。また、同社は Smartsheet を使用して、リソースの管理、タスクの割り当てと追跡、カレンダー上で休日をブロックするなどの作業を自動化しています。

しかし、問題が発生すると、スタッフは同社の Smartsheet の魔法の使い手である Hieida 氏によく助けを求めます。「当社にはライセンス ユーザーが 200 人以上いるため、ユーザーを個別にサポートして Smartsheet ベースのソリューションを考案する時間はありません」と Hieida 氏は言います。

しかし、Hieida 氏は他のサポート方法を知っています。 

「Smartsheet には優れたリソースである Smartsheet University があります。これは素晴らしい学習ツールです。皆がこのツールを利用して、魔法の力を解き放ってほしいと思っています」。

Hieida 氏は、学習に応じて報酬を与えることにしました。 

「私のビジョンはこうです。従業員が Smartsheet を使いこなせるようになれば、自分でソリューションを作成できるようになります。それによって推進役としての私の時間を節約できるだけでなく、全体的な生産性も大幅に向上します」と彼女は付け加えます。

報酬体験の創出

そこから、Smartsheet 報酬プログラムが生まれました。Smartsheet University 内のリソース上に構築されたこのプログラムでは、従業員が Smartsheet での経験ポイントでレベルアップできるようになっています。ユーザーは Smartsheet のコア機能の学びから始め、数式に進み、より強力な基盤を築きます。「こうすれば明確な道筋が見えるので、Smartsheet を包括的に理解できます」と Hieida 氏は付け加えます。各ステップで、参加者に Smartsheet の販促用製品が報酬として提供されました。

販促用製品だけでは不十分であることがわかると、Hieida 氏はさらに多くの報酬を用意しました。「Smartsheet のアイテムと併せて、当社の製品チームが Wizards of the Coast のグッズを提供しました。また、LinkedIn のバッジ獲得でやる気が出る人もいることに気づいたので、そのメリットも強調しました」と Hieida 氏は言います。

しかし、すべてが順風満帆ではありませんでした。Hieida 氏は、ある部門から報酬プログラムに対する抵抗を受けました。しかし、すぐに合意点を見つけます。「私は、この報酬プログラムは当社の目標の一つである人材育成に沿ったものだと提言しました。するとすぐに賛同を得ることができました」と彼女は説明します。

知識の実践

従業員がスキルの向上に意欲的に取り組むようになった今、Hieida 氏は、達成した成果を日々の業務に確実に活かしたいと考えています。「私はセッション後の課題を割り当てることを始めました」Hieida 氏は続けます。「誰も『宿題』という言葉は好きではないので、私は『Show and Tell (発表会)』タスクと呼ぶようにしました。その報酬に、追加グッズを提供しました」。これは個人の成長を促しただけでなく、ユーザーが互いに学び合うことで、社内のコミュニティ意識を高めることにもなりました。

インスピレーションを与える場所を作るために、ソーシャル メディアとコミュニケーション プラットフォームで成果を共有しました。「ユーザーの誰かがコア アプリを完了すると、MS Teams でその達成を祝い、全員にお祝いに参加してもらうよう呼びかけます」と Hieida 氏は説明します。「Wizards of the Coast にはコスチューム好きが多いので、コスチュームを着た楽しい写真を共有するようにユーザーに勧めました。皆、いいねやハート マークを付けることでその投稿に参加し、祝福を伝えることができます」。

積極的な学習者が味わう充実感

今では、Wizards of the Coast の従業員は自主的に問題を解決する体制を整えて、やる気に溢れています。「チームにとって驚くべきことでした。欲しいものを何でも構築できるツールを手に入れ、独自のソリューションを所有できます」と Hieida 氏は言います。 

「Smartsheet でチームは数えきれないほどの時間を節約できました。信頼できる 1 つの情報源があることで、ミスが少なくなり、生産性の向上につながっています。私個人にとっても、多くのタスクを自動化し、進捗状況を一目で確認できるため、整理された状態を保つことができます」。

驚くことではないかもしれませんが、Hieida 氏は現在 Smartsheet Mobilizer として、専用リソースの恩恵を組織内での Smartsheet 推進に役立てています。「個人的に、Mobilizer プログラムに参加することは非常に有益だと思いました」と彼女は締めくくります。「有意義な会話、アイデアの交換、必要なすべてのテンプレートへのアクセスが可能になりました。画期的な変化が起きたので、もっと早く参加すればよかったと思います」。

このストーリーは、Hieida 氏の ENGAGE 2023 セッション「Driving change: Real world success stories from Smartsheet Mobilizers (変化の推進: Smartsheet Mobilizer による実際の成功事例)」を編集したものです。セッション全編はこちらでご覧ください。