マクラーレン F1 チーム、Smartsheet の活用により風洞試験の計画を 70% 高速化
マクラーレン F1 チームは、Smartsheet を使用して複雑な風洞試験の計画を 70% 高速化し、マシンのアップグレードを早期に実施して、サーキット外でのイノベーションをレースでの結果に結び付けています。
計画の高速化率
計画と連携のスピードを向上させることで、マクラーレン フォーミュラ 1 チームはマシンの早期アップグレードを実現しています。これにより、貴重な試験時間と、表彰台を決めるマージナル ゲインを確保し、データに基づく改善に向けた体制を整えています。
「風洞はマシンを理解するのに役立ち、Smartsheet はプロセスと計画を理解するのに役立ちます。」
マクラーレン フォーミュラ 1 チーム、機械加工およびアディティブ マニュファクチャリング部門ディレクター
McLaren Racing (マクラーレン レーシング) ほどイノベーションの最先端に近いところに存在するチームはそういません。1963 年に Bruce McLaren 氏によって設立されたマクラーレン フォーミュラ 1 チームは、これまでに 200 回以上のグランプリ、12 回のドライバーズ ワールド チャンピオンシップ、10 回のコンストラクターズ タイトル (2025 年のコンストラクターズ タイトルを含む) を獲得しています。現在も F1 やインディカーなど 4 つのレース シリーズに出場していますが、できる限り最高のマシンを設計し、誰よりも速くテストし、小さな改善をレースでの結果に変えるという哲学は変わっていません。
重要なテスト ベッドとしての風洞
英国のウォキングにあるマクラーレン フォーミュラ 1 チームの本社には、設計を検証する風洞があります。この制御されたチャンバーに、エンジニアがマシンの精密なスケール モデルを設置し、空気を当てて高速時の挙動を正確に確認します。そしてその結果をコンピューター シミュレーションと比較し、デジタル モデルと現実世界との整合性を確認したうえで、空気の流れ、空気抵抗、ダウンフォースを改善するために設計を微調整します。
それぞれの風洞試験は、空気力学、モデル設計、製造、組立、試験など、さまざまなチームのメンバーが関与する大規模なロジスティクス作業となります。
「私たちは何千もの部品を同時に作っています」と、マクラーレン フォーミュラ 1 チームの機械加工およびアディティブ マニュファクチャリング部門ディレクターである Spencer Ford 氏は言います。「そして、それらの部品のいずれかで遅延が発生すると、その試験を完了できなくなります」。
各試験枠は、何千時間ものエンジニアリング作業と高価なカスタム部品で成り立っています。その枠を失ったり、試験が遅れたりすると、マシンのアップグレードが遅れたり、レースでの結果に直接影響が生じる可能性があります。
Smartsheet で複雑性を管理する
マクラーレン フォーミュラ 1 チームは、Smartsheet のインテリジェントな業務管理プラットフォームを使用して風洞プログラムのスケジュールを維持しています。このプラットフォームによって、エンジニアは誰が何をしているか、部品の準備がいつ整うか、どのリソースを配置する必要があるかを一元的に把握できるため、精度を損なうことなく作業を加速させることができます。試験の計画やモデル部品の製造から、シフトのスケジューリング、部門間の依存関係の追跡まで、プロセス全体をカバーすることができるため、見落としもありません。
「すべてのプロセスと業務をまとめて、チームと共同作業を行い、それを展開することができるのです」と Ford 氏は言います。
Smartsheet のインテリジェントな業務自動化により、マクラーレン フォーミュラ 1 チームは風洞試験の準備にかかる時間を大幅に短縮しました。「Smartsheet のおかげで計画を最大 70% 高速化できました」と Ford 氏は語ります。設計の最終決定段階にタスクを計画することで、チームは製造データがリリースされた瞬間に作業を開始できます。準備がより詳細で整理されていることで、エンジニアは適切なタイミングで適切な部品の作業をしているという確信を持つことができます。可視性が共有されることで部門間で信頼が築かれ、各試験をエンタープライズグレードの精度で確実に実行することが可能となります。
綿密な計画から表彰台まで
マクラーレン フォーミュラ 1 チームはスピードと協調性の向上によって時間を節約しただけでなく、革新的な設計変更を早い段階で進めることでレースでの真の優位性を獲得しました。
「ワークフローは本当に重要です。贅沢品ではありません。わずかな差がミッドフィールドで 1 位になるか最下位になるかを分けます」と、Ford 氏は語ります。「風洞はマシンを理解するのに役立ち、Smartsheet はプロセス、計画、共同作業を理解するのに役立ちます。おかげで、トラックへの納品を迅速化できます」。
ミリ秒が鍵となるスポーツの分野で、Smartsheet はマクラーレンのインテリジェントな業務遂行を、F1 が求めるスピードで実現します。
マクラーレンは、試験の完了後に各試験パッケージをレビューするための分析ダッシュボードを構築して、Smartsheet をさらに活用していく予定です。どこで時間が短縮され、どこでロスが発生したか、どのプロセスが最もうまく機能したかを正確に把握することで、チームは次のサイクルに向けたアプローチを改良できます。それにより、風洞試験の精度が増し、マシンに対するアップグレードの質も改善します。「前進しなければ、後退することになります」と Ford 氏は付け加えます。