Partners of the Americas がコロンビアのカカオ農家のビジネスの持続可能な管理と成長を支援
Partners of the Americas は USDA Food for Progress Cacao for Development (C4D) プロジェクトを実施しています。このプロジェクトでは、Smartsheet ベースのツールとデータ プロセスによって、何千人ものコロンビアの農業従事者が、カカオやその他の作物をより持続可能な方法で栽培することができるようになりました。
上記人数の受益者のうち 30% が女性
Smartsheet ソリューションを使ってプロジェクト全体を完全に管理
「Smartsheet で Cacaogramas を作成することにより、農業従事者が自らプロジェクト マネージャーになり、業務を完全に把握できるようになりました。」
Partners of the Americas、代表
Partners of the Americas (以下、「Partners」) は、55 年以上にわたり、気候変動や発展途上国の経済的不平等といった世界的な課題を解決するために、数百万ドル規模の最先端のプログラムを実施してきました。
Partners が実施する USDA Food for Progress Cacao for Development (C4D) プロジェクトは、炭素隔離などの生態系のための対策を実施しながら、しっかりした生活収入を得ることのできる強靱なシステムを構築するために、コロンビアの農家にカカオやその他の補完作物の栽培を奨励することを目的としています。
「カカオはコカ プランテーションの代替手段となり、和平合意を強化するための社会組織の構築に役立ちます。」と Partners 代表の Pablo Ramirez 氏は語ります。
「C4D の目的は、気候、社会、経済のリスクに対処するために、カカオと補完的な作物について実行可能なビジネス モデルを考え出すことです。」米国農業省 (USDA) から 2,500 万米国ドルの投資を受けたこのプロジェクトは、コロンビアにおいて 5 年間の開発計画の元進められています。
Starbucks (スターバックス) や Chipotle (チポトレ) の倫理的調達プログラムに携わった経験を持ち、また経営修士号や農業修士号を保持している Pablo Ramirez 氏は、プロジェクト全体がどのように運営されるべきかをしっかり理解しています。「5,500 人の受益者にリーチしようとしています。そのうち 30% が女性です。また、1 万 8,000 人以上の間接的な受益者のことも視野に入れています。私たちは、提案依頼書 (RFP)、参加者の農場での実際の活動、プロジェクト全体の概要に至るまでのプロセス全体を管理します。」と Ramirez 氏は言います。「私は以前から他のプロジェクトで Smartsheet を使用していたので、C4D の計画を見たとき、最高の結果を得たいのであれば Smartsheet を導入すべきだと思いました。」
ソースから情報を取得
プロジェクト参加者が一年中作物の管理を行えるように、Ramirez 氏は、「Cacaogramas」という名前の農業カレンダーを作成することを思い付きました。これは、アドバイザリー/コンサルティング会社で、Smartsheet のラテン アメリカでのパートナーである Avilan Santos (アビラン サントス) の助けを借りて行われました。
「Smartsheet を使い、年内の各週の情報を含めた円形ガント チャートを作成しました。そのため、一年中いつでも、農家はこのチャートで、作物に適した活動を自分たちが行っているか確認できます。」円形ガント チャートには、年内の各週のラベルと、複数の週にまたがって行われる活動、あるいは特定の時点で行われる活動が書かれています。「たとえば、第 37 週目に植物の剪定を行います。チャートを確認すると、その約 6 週間後に花が咲くことがわかります。その後、実が成長するので、4 月頃、またはその年の第 16 週目から収穫開始の準備をします。」と Ramirez 氏は説明します。「Smartsheet で Cacaogramas を作成することにより、農業従事者が自らプロジェクト マネージャーになり、業務を完全に把握できるようになりました。」
ローカルな活動に対するグローバルな視点
「Smartsheet と Cacaogramas は、モバイル デバイスでデータを送信したり収集したりするのにも使用されています。どの農場も遠隔地にあるため、オフラインで使用し続けるためのソリューションが必要でした。私たちは、NGO 向けに作成された無料のソリューションである KoBo Toolbox を見つけました。これは Smartsheet と完全に統合されています。」と Ramirez 氏は説明します。「インターネットに接続されるとすぐに、Cacaogramas に基づいて行われる農場訪問から得られたデータが、Smartsheet のマスター テーブルにアップロードされます。」Smartsheet 内のデータは、次にレポート生成のために Microsoft Power BI にエクスポートされます。また、Partners は Smartsheet を使用して、10 以上のさまざまなガント チャートをマスター ガント チャートに組み合わせ、プロジェクト全体を管理しています。「私たちはすべてのモニタリングと評価のニーズ、従業員の新人研修、RFP 評価、さらにはコンサルタントの評価や管理上のモニタリングにも Smartsheet を使用しています。」
チームはプロジェクト全体を監督するためのモニタリング・評価システムに Smartsheet を使用しています。これにより、USDA によるワークフロー全体の監査が容易になります。「このシステムを使えば、すべての情報を一元的に管理でき、バリュー チェーン構造全体を管理できます」と Ramirez 氏は付け加えます。
Partners はまた、現場の農家をサポートしています。50 人の農村相談員からなるチームは、年に 4 ~ 6 回農家を訪問してモニタリングを行いますが、彼らはデジタル ソリューションを最大限に活用しています。
「私たちの専門家は年間 2 万 5,000 件以上の農場訪問を実施してします。私たちは、Smartsheet を使用し、コロンビアでのカカオ栽培に関する最も包括的なデータベースを作成するつもりです。」と Ramirez 氏は言います。
補完的作物および炭素分離作物
しかし、カカオの収入だけに依存するのはよくありません。C4D は、プランテイン、タバスコ、マンゴーなどの補完的な作物で農家の収入を多様化・増加させ、同時にアグロフォレストリー システムを確立しようとしています。「カカオのプランテーションには日影が必要なため、私たちはこれらのシステムの最適化に取り組もうとしています。このように多くの農家を自主的炭素市場に参加させるのは初めてです。」と Ramirez 氏は予測しています。
Partners は既存の枠組みにとらわれずに、見つけにくいリソースを見つけるとともに、新たなチャンスを探しています。この姿勢は、限られた手段の中で変革を始めたいと考えている他の組織にインスピレーションを与えています。同組織は現在、すべての関係者のリソース、知識、情熱が一致するよう努めながら、30 か国で 19 のプログラムを実施しています。
Partners は、C4D を通じて地域社会がデジタル ソリューションを使いこなせるよう努め、その効果を高めています。「Smartsheet を使用することで、自分たちの仕事や、どの領域にもっと注意が必要なのか、どこで資金をより有効に活用できるかを確認できます。Smartsheet がなけれは、このような複雑なプロジェクトを管理できなかったと思います。」と Ramirez 氏は語りました。
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