Flowserve (フローサーブ) は Smartsheet を利用して生産プロセスの可視性を高め、製品を顧客に早く届けられるようにし、より積極的になっています
Flowserve (フローサーブ) は Smartsheet を使用してプロセスのワークフローを自動化し、生産プロセスを追跡すると同時に、可視性を高め、修理レポートのサイクル タイムを 50 日短縮し、最終レポートの期限厳守を 8% 改善し、より積極的になっています。
"We categorized and quantified errors by tracking the historical data in Smartsheet, adding up to about $80,000 in cost savings. We were unable to gain insight into that kind of information before implementing the Smartsheet system."
Flowserve プロジェクトエンジニア
世界中のエンタープライズが、自社の極めて重要な業務を支えるため、Flowserve (フローサーブ) の液体モーション コントロール ソリューションに頼っています。1997 年創業の Flowserve (フローサーブ) は、100 を超えるポンプ モデルと幅広いバルブ製品やシール製品の製造、修理を行っています。「あらゆる業界のお客様向けに、液体と気体の移動を支援する製品を製造、修理しています。」と、Flowserve (フローサーブ) のプロジェクト エンジニア、Matt Wagner 氏は言います。たとえば、Flowserve (フローサーブ) はハリケーン カトリーナの後には海に水を押し戻すポンプを作成しました。また、Pfizer (ファイザー) 製 COVID-19 ワクチンを保護する密封材も作りました。
Flowserve (フローサーブ) の複数のプロジェクト管理チームが、プロジェクトを管理し、緊急のタスクを常時把握し、生産スケジュールを計画し、最新のプロジェクト データをリーダーに伝えることを Smartsheet ソフトウェアに任せています。「Smartsheet のおかげでプロセスがかなり効率的になっています。」と Wagner 氏は言います。
Flowserve (フローサーブ) の企業戦略は、3 つの「D」、すなわち decarbonization (脱炭素化)、diversification (多様化)、digitization (デジタル化) に基づいています。「当社のように、多くのお客様がエネルギー転換期を迎えています。私たちはこれらの D を使ってビジネスのやり方を改善し、お客様に製品をより早く届けながら、改革を促進しています。」と Wagner 氏は言います。Flowserve (フローサーブ) は 3 番目の D であるデジタル化に苦労することがありました。社内のコミュニケーションと共同作業に、手作業によるエラーが起こりやすいプロセスを使っていたためです。「バルブの設計と制作は極めて複雑になる場合があります。そのため、多くのチームや個人との間で多くのコミュニケーションが必要です。」と Wagner 氏は言います。「作業拠点は数多くの場所に存在しており、製品についての共同作業を行う際には紙のメモ、スプレッドシート、電子メールを組み合わせて使っていました。特にプロジェクトの変更を管理する場合などは、常に正確な最新情報を示すのが難しかったのです。」
また、Flowserve (フローサーブ) ではリモートで働く従業員が増えていたため、より優れたコミュニケーション ツールも必要でした。「パンデミックが起こり、世界中にいるテクノロジー チームとの作業が増加する中で、共同作業を改善する必要がありました。」と Wagner 氏は言います。「依然として電子メールやスキャンしたファイルを使っていたのですが、一貫性がなかったり、正確でなかったりすることが多くありました。」
バルブの組み立てと注文情報を Smartsheet で統合
Flowserve (フローサーブ) では既にいくつかのチームが Smartsheet を使用しており、Wagner 氏はこのソリューションを制御バルブとポンプのアフターマーケット チームにも拡大したいと考えました。「さまざまなソリューションについて検討しましたが、Smartsheet はカスタマイズ性と機能性の面で本当に際立っていました。」と語ります。Smartsheet の導入を決めてから、Wagner 氏は注文伝達システムを作成し、製造現場での作業フローを合理化しました。「Smartsheet を使って、部門固有のダッシュボードをつなぐマスター シートを構築しました。自動化は、注文エンジニアリングと事実上のバルブ組み立て作成など、複数のシートやビジネス機能の間での情報フローを最適化するのに役立ちます。」と Wagner 氏は言います。
現在、制御バルブ チームは Smartsheet を使って、新しい注文が製造現場に入るとすぐに注文管理プロセスの追跡を開始します。「50 を超える自動化ワークフローを含むシートもあるため、非常に包括的です。」と Wagner 氏は言います。Smartsheet ソリューションには、注文プロセスのさまざまな段階に関与する従業員向けのリマインダー通知も含まれており、これが納期遵守の改善に役立っています。
これまで、制御バルブの従業員は紙とペンと電子メールに頼ってプロセスを追跡しており、これが効率の悪さや不正確なデータにつながっていました。「無駄な時間が多かったです。」と Wagner 氏は言います。「Smartsheet を使用して情報とプロセスを標準化することができたので、この問題が解決しました。すべての要素の一貫性と正確性が高まるため、共同作業がより簡単になり、問題が起こった場合は、その問題に対処するためにプロセスを更新することができます。」また、Flowserve (フローサーブ) は Smartsheet プロジェクト管理ダッシュボードを使ってリソースの割り当ても表示しています。
加えて、アフターマーケット ポンプ サイトの従業員は、Smartsheet のモバイル アプリを使って出荷および受領データにリアルタイムでアクセスできます。「作業員は自分の電話のモバイル アプリを使って、出荷および受領ログにデータを入力できます。その後、ポンプが到着して修理が必要な場合に、特定の従業員に知らせる通知がトリガーされます。」と Wagner 氏は言います。「作業員がただモバイル アプリでポンプの写真を撮るだけで、それが直接 Smartsheet のフォームに追加されます。」
サイクル時間と製品出荷の期間短縮
また、Flowserve (フローサーブ) は重要なポンプの修理と報告プロセスを管理するため、Smartsheet の使用を拡大しました。「ポンプの修理が必要な場合はいつでも、まず分解して問題を特定します。それから、お客様と修理プロセスを調整します。修理全体はかなり複雑で、ポンプの種類によって大きな違いが生じる可能性があります。」と Wagner 氏は言います。「成果物は、実際に修理したポンプと、修理について詳述するレポートの 2 つです。こうしたレポートは 50 ページ以上にもなる場合があるのですが、現在は Smartsheet を使ってレポートの作成プロセスを管理しています。」
自動化の活用により、Flowserve (フローサーブ) は標準化と説明責任を推進することができています。これにより、修理レポートのサイクル時間が 50 日間短縮され、納期遵守が 8% 向上しています。
より積極的なアプローチ
Smartsheet の実装から得たインサイトによって、Flowserve (フローサーブ) はバルブ製造の問題の解決により積極的に取り組めています。たとえば、現在は簡単にプロセスのさまざまな部分で各種のリード タイムを確認できるため、製造のボトルネックの可視性が高まっています。
「可視性が高まったおかげで、メトリックを追跡してプロセスをより簡単に改善できます。」と Wagner 氏は言います。「以前はできなかったやり方で情報を比較できます。これでより積極的に動けるようになれました。」
また、Flowserve (フローサーブ) は Smartsheet を使い、デジタル革命の作業の一環として、実際のバルブ組み立てプロセス中に特定された具体的なエラーも追跡しています。
「Smartsheet の履歴データを追跡することでエラーを分類して定量化しました。エラーの特定により、これまで最大で約 8 万ドルのコストを節約しています。」と Wagner 氏は言います。「Smartsheet のシステムを実装してはじめて、この種の情報に関するインサイトを入手できるようになりました。」
Flowserve (フローサーブ) では、ビジネスの他の分野でも Smartsheet の採用を続けています。「Smartsheet は、想定していた以上の速度で会社全体に拡がっています」と、Wagner 氏は言います。「カスタマイズが可能で、簡単に使えるので、あらゆる場所でプロセスが改善されるのを見ることができました。Smartsheet プラットフォームの使用について、グローバル エンジニア サポート チームの一部をトレーニングする機会がありました。引き続き Flowserve (フローサーブ) の組織全体に Smartsheet ソリューションを実装する方法を特定していきます。」