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IT 予算を最大限に活かす: テクノロジー ベンダーと提携するための 10 のヒント

by The Smartsheet Team

2024年1月2日

毎年、高等教育機関の予算編成期は、教育者や管理者が新たに暗号を解読しなければならない迷路のような状況になります。予算の制約の管理、資金調達の問題への取り組み、そして多くの場合は複雑になる承認手続きによってこの時期特有のストレスが大きくなります。また、透明性と説明責任への要求が高まるため、新たなプレッシャーが加わります。教育機関の会計年度、州の会計年度、連邦の会計年度、学界のカレンダーが存在する中で、締め切りに間に合うようやり繰りするとなれば、当然のことながら予算編成期は試練の時となります。

学内外での複雑なプロセスを円滑に進める際はテクノロジーの重要性がさらに増すため、長期的に提携するベンダーを見つけることが重要です。ベンダーはソリューションを提供できるだけでなく、予算編成期以外にも年間を通じて教育機関の成功を左右する存在となり得ます。そこで、Smartsheet の高等教育機関担当チームが、高等教育機関のお客様との 10 年を超える連携から得た教訓とともに、高等教育機関の予算編成期を乗り切るための 10 の実用的なインサイダー ヒントをご紹介します。

  1. 真のニーズを特定する: 投資する前に、所属している教育機関に新しいソフトウェア ツールが本当に必要かどうか、プロセスの改善が解決策になり得るかどうかを見極めます。問題がプロセスまたは優先順位付けに関連していることが判明した場合は、新しいテクノロジーでどのようにその問題に対処できるかを検討します。基本的なニーズを把握すると、ベンダーへの支出を通じて直面している実際の課題に確実に対処できるため、効果的な成果につながります。
     
  2. ベンダーと共同作業する: ベンダーと積極的に共同作業して、より強力なサポート システムを構築します。パートナーシップに配慮して交渉すると、共有する目的を特定し、戦略的目標との整合性を図り、ベンダーが実装するソリューションで確実に所属する教育機関固有のニーズを満たすことができるため、相互に有益な関係が育まれます。
     

    Collaborate with vendors

     

  3. 目標と制限を明確に伝える: 明確なコミュニケーションは、イニシアチブの成否を左右します。最初にベンダーに対して目標と制限を明らかにしておくと、双方の認識が確実に一致するため、潜在的な誤解が軽減され、より円滑な運用につながります。
     
  4. 強力な関係を構築する: ベンダーとの関係を強化するには、営業担当者だけでなく、カスタマー サクセス担当者、トレーナー、専門サービス担当者、およびアカウント チーム全体とのエンゲージメントを確立する必要があります。このような人的要素を育むことで所属している教育機関のニーズの理解を深めることができるため、パートナーシップのあらゆる場面で、より目的に合ったソリューションが実現し、共同作業が改善されます。
     
  5. IT 部門と法務部門の役割を明確にする: シームレスに実装するには、IT チームと法務チームに早期の段階で情報を提供することが必須となります。IT 部門は技術的な互換性と効率性を確保し、法務部門は実行フェーズで障害が生じないよう必要となるコンプライアンスと契約を明確にします。
     

    Clarify the roles of your IT and Legal departments

     

  6. エンタープライズ ソリューション図を作成する: エンタープライズ ソリューション図は、さまざまなシステムとプロセスがどのように統合されるかについての包括的な概要を示すものであり、意思決定者が潜在的なボトルネックを把握して運用ワークフロー全体を最適化するのに役立ちます。これは、予算編成の幅広い状況に適用できる汎用性の高い資産として機能するため、得られるインサイトの範囲は特定のソフトウェア ソリューションの購入だけにとどまりません。
     
  7. 価値と機能の両方を考慮する: 機能はエンド ユーザーにとって最も重要ですが、サービスの真の価値は所属している教育機関の戦略的目標に一致することから得られます。長期的な目標に大きく貢献する機能を追加して、確実に支出を最適化できるようにします。
     
  8. 技術スタックを統合する機会を探る: ソリューションを合理化すると、運用の複雑さが軽減されるだけでなく、効率も向上します。多くのソフトウェア ソリューションには、通常なら複数の個別のアプリケーションが必要なタスクを実行できる機能が備わっています。対象をより少ないプログラムとシステムに絞ることで、組織全体でのツールの管理と統合が簡単になります。
     
  9. 実装サービスのための資金を確保しておく: 予算編成の際には、必須のサービスを見落としてはいけません。技術サポートとメンテナンス、トレーニングと専門能力開発、コンサルティング サービスとアドバイザリー サービス、データ セキュリティとコンプライアンス、施設管理に資金を割り当てます。これらのサービスは、実装されたソリューションを継続的に正しく実行するために不可欠であり、適宜検討する必要があります。
     
  10. 複数年契約を検討する: 複数年契約を選択すると、財務面での予測可能性と戦略的優位性を得ることができます。複数年契約により、コストをより正確に予測し、最も信頼できるベンダーとの長期的なパートナーシップを促進できます。このような長期的な契約を行うと、チームが使い慣れた製品でより快適に作業できるようになるため、イノベーションと継続的な改善の推進にも役立ちます。さらに、多くのベンダーは複数年契約にすると有利かつ最適なプランと価格を提供するため、長期的にコストの節減が実現します。

自信を持って予算編成期を乗り切る

高等教育機関の予算編成期をうまく乗り切る秘訣は、プロアクティブな計画、共同作業、テクノロジーの活用にあります。このようなインサイトを活用することで、意思決定者は予算編成の課題を克服できるだけでなく、高等教育の変化し続ける環境でそれぞれの機関を持続的な成功に導くことができます。

Smartsheet を使って皆様の教育機関での取り組み方をどのように変革できるか、さっそく確認してみませんか? 

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