McLaren Racing (マクラーレン レーシング) では、マーケティング業務に Smartsheet と Brandfolder を導入することでスピードアップを実現

レース参加で得た豊富な経験をパートナーやファンに還元するため、McLaren Racing (マクラーレン レーシング) は Smartsheet を活用してワークフローを合理化し、記録的速さで業務を行えるチーム力を得ました。

77x

faster distribution of race day footage and assets, with proper tags for searchability

9090TB

of footage migrated and made discoverable through centralised asset storage

800800

brand assets tracked in real-time for major marketing campaign and car launch

業界

  • ライブ エンターテイメントおよび旅行・ホスピタリティ

組織/団体規模

  • 大企業 (2,000 人~ 9,999 人)

地域

  • ヨーロッパ、中東、アフリカ (EMEA)

「Smartsheet に移行したことで、すぐにその影響を確認できました。コミュニケーション部門にいるか、イベント チームにいるかに関係なく、全員が 1 つの中心的なドキュメントを持っているため、チーム全体の可視性が高まり、プロセスの効率が向上します。」

Jessica Tomkins

McLaren Racing テクニカルアナリスト

スピーディーな F1 レーシングの世界では、ミリ秒単位で勝敗が分かれます。2022 年にはレースが 22 回、主要イベントが 8 回予定されている McLaren Racing (マクラーレン レーシング) では、レース中もそれ以外の場でも、効率的に収益を上げる方法を常に模索しています。

写真提供:McLaren Racing

自動化でスピードアップ

McLaren (マクラーレン) はワークフロー効率を向上させるために、Smartsheet と提携することを決定しました。最初のステップは、McLaren (マクラーレン) が注力したいと考える主なマーケティング活動について戦略マップを作成することでした。世界中に何百万人ものファンを抱える McLaren (マクラーレン) チームの場合、連携とコミュニケーションの効率化が必要でした。

Stu Robinson McLaren Racing Team

「成功をつかむには、プロセスが非常に大切です。」と話すのは、McLaren Racing (マクラーレン レーシング) のシニア ブランド スペシャリストを務める Stuart Robinson 氏です。「それによって、他のチーム間との作業方法の基準が決まります。特にサービスやブランドなど、レーシング系の組織と密に仕事をする際は、見落としがないよう綿密なプロセスを導入する必要があります。」Smartsheet のようなツールは、こうした重要なプロセスの確立に役立ちます。

その典型的な例は、ショー カーの予約時の連携です。「ショー カーは McLaren (マクラーレン) ブランドをアピールするカギです。パートナーの活性化や MTC イベントなどの目的で世界中に送られるため、常に需要があります。」と、McLaren Racing (マクラーレン レーシング) のテクニカル アナリスト、Jessica Tomkins 氏は話します。「だからこそ、プロセスの合理化はとても重要です。」

Smartsheet を使用する前は、ショー カーの予約は昔ながらの方法で行われていました。ショー カーの準備や移動における流通は複雑で、ブランディング、人材確保、セキュリティ、輸送などさまざまな要素が関係します。そのため、このプロセスを合理化する方法を探し、必要なすべての情報が揃っていることを確認することで、プロセスの時間を短縮し、確定した予約に対応することが重要でした。現在、McLaren (マクラーレン) では Smartsheet のフォームを活用しています。パートナーがショー カーの予約リクエストに必要な情報をすべて記入すると、通知がマーケティング チームに即座に届きます。また、イベントの開催日が近づくとチームに自動アラートが届くため、従業員と外部のステークホルダーが各事項の最新ステータスを把握できるようになっています。

「ショー カーのプロセスを Smartsheet に移行したことは、チームにとって非常に革新的なことでした。」と Tomkins 氏は話します。「以前は負荷が大きいプロセスでしたが、Smartsheet のおかげでプロセスを合理化し、全員の可視性を確保することができました。私たちの仕事はスピードが命のため、無駄のないチームを作るうえで重要なポイントです。」

写真提供:McLaren Racing

レース日の盛り上がりをデジタルに残す

McLaren (マクラーレン) のファン、パートナー、メディアは、McLaren (マクラーレン) のデジタル コンテンツ チームからできるだけリアルタイムでドライバーやチーム メンバー、ガレージの設営、レース中のアクションの画像を入手し、週末のレースで生じるさまざまな瞬間を取り上げます。そのため、McLaren (マクラーレン) チームは週末にかけて画像や映像を常にアップロードし、カタログにまとめ、配布しています。デジタル資産であるにもかからわず、この管理は今まで手作業で行われていました。画像を資産フォルダにアップロードする前に McLaren (マクラーレン) のブランド チームが画像を確認し、同時にステークホルダー別に画像を整理していたのです。時には画像が McLaren (マクラーレン) のパートナーに届くまで数日かかることもあり、その頃にはレース日の盛り上がりはなくなっていました。 

この多角的なプロセスは、McLaren (マクラーレン) が Brandfolder by Smartsheet を導入したことで合理化されました。今では人工知能 (AI) と機械学習の活用により、アップロードされた画像はロゴ認識機能に基づいて自動でタグ付けされています。資産をストレージに移動すると同時に整理されてカタログにまとめられるため、今まで数日かかっていたレース画像の公開が数分で可能になりました。その後、マーケティング チーム、パートナー、そしてメディアはレース日の高画質の画像を簡単に見つけてデジタル チャンネルに公開し、マクラーレンをフォローする 900 万人もの Instagram ユーザーと迅速にエンゲージメントを図ることができます。  

「Brandfolder の統合によって、資産管理力は大きく変わりました。」と、McLaren Racing (マクラーレン レーシング) のテクニカル アナリスト、Jessica Tomkins 氏は話します。「そのおかげでチームの時間を有効活用し、量ではなく質の向上に注力することで、最終的にファンのエクスペリエンスを改善できています。」

デジタル資産管理ソフトウェアでは、パートナーによって異なるコンテンツ配布のリクエストを簡単に把握することができます。各パートナーのもとには、それぞれのマーケティング キャンペーンに関連する画像や映像を自動キュレートしたライブラリなど、専用のコレクションが送信されます。そのため、McLaren (マクラーレン) チームは複数のフォルダを作成したりさまざまな転送プラットフォームを使ったりすることなく、各パートナーにコンテンツを配布できます。 また、McLaren (マクラーレン) ではライブラリで最も人気がある画像を把握できるようになったため、写真撮影会やレース日にコンテンツ チームが注力すべき分野が分かり、時間とマーケティング支出を節約できるようになりました。「Smartsheet によって、コンテンツと配布関連のワークフロー プロセスを合理化し、より便利なコンテンツをパートナーに配布し、エコシステム全体で時間を節約できるようになりました。」と Tomkins 氏は話します。

また、McLaren (マクラーレン) では Brandfolder を活用することでアーカイブの画像や映像の管理を改善しています。同チームは物理ハード ドライブから 90 TB 以上もの古い画像を Brandfolder に移行し、簡単に検索したり見つけたりできるようにしました。これには、アイルトン・セナ (Ayrton Senna) 氏、ミカ・ハッキネン (Mika Hakkinen) 氏、さらには McLaren Technology Centre (マクラーレン テクノロジー センター) などの画像が含まれます。この移行により、これらの資産の第 2 の人生が開けました。
 

写真提供:McLaren Racing

スピーディーに未来を見据える

McLaren (マクラーレン) の仕事の手法は俊敏さが強みのため、Smartsheet が提供するすべての機能を最大化し、会社としてのツールの使用を最適化して効率を上げるのに適しています。 

「Smartsheet に移行した効果はすぐに実感できました。コミュニケーション部門の人もイベント チームの人も、誰もが一元管理されたドキュメントを開けたため、チーム間の可視性が高まり、プロセスの効率が上がりました。」と Tomkins 氏は話します。

また、統合されたツールがあることで、チームはイベントやマーケティング キャンペーンをスムーズに進められるようになりました。この例として、チームの立ち上げが挙げられます。2022 年期に McLaren (マクラーレン) は初めて、Formula 1 (フォーミュラ 1)、IndyCar (インディカー)、Extreme E (エクストリーム E)、McLaren Shadow eSports (マクラーレン シャドウ e スポーツ) の各レーシング シリーズ別に 4 台の新車を同時発売しました。「新車の発売にはあらゆる分野が関係するため、複数のワークストリームと強力な連携が必要です。」と Tomkins 氏は話します。「Smartsheet で新車発売のソリューションを築いたことで、それぞれのワークストリームがリアルタイムのシートで可視化されたほか、800 件のアセット リクエストを初めて追跡して一元管理できるようになりました。おかげでたくさんのプロセスを合理化できました。」

同社では今後も、マーケティング部門で Smartsheet の最適化を進めていく予定です。「2023 年には、Smartsheet のワークスペースをすべての主要マーケティング活動のキャンペーン管理に拡大する予定です。」と、McLaren Racing (マクラーレン レーシング) のマーケティング キャンペーン部長、Matt Tanner 氏は話します。

「成功は、チーム全員の成功です。」と Robinson 氏は話します。「レースの成功には、McLaren (マクラーレン) にいる全員が関係しています。スタジオでグリッドに最高のカラーリングを施している社員も、最高のパートナー活動を行っているパートナーもです。」

その勢いを持続するため、McLaren (マクラーレン) ではより多くのプロセスを Smartsheet のエコシステムに移行し、フォームやワークフローの自動化を拡大させています。同社は今後、イベント管理やホスピタリティ、資産管理、流通に注力していく予定です。適切なツールを活用している McLaren (マクラーレン) では、新たなパートナー リクエストやリソース要件を引き受ける準備は万端です。 

写真提供:McLaren Racing