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イノベーションを促進する 7 つの真実

by Mark Mader

2022年6月30日

お客様との会話で、お客様にとって何が最も重要かと尋ねると、その会話は、共同作業や、リモートまたはハイブリッド ワークに関する長所、短所、および戦略といったことにとどまらず、さまざまなことが話題に上ります。また、お客様は、市場、お客様、および従業員が予期する変化の加速度を利用し、その恩恵を受けようとしています。戦略、計画、実行に影響を与える変化を最大活用するには、これまでにない働き方と新たなテクノロジーが必要です。しかし、ソフトウェアやプラットフォームは、どれも同じように機能するとは限りません。 

Smartsheet は、今日の働き方は、現代のビジネス ニーズに十分に対応できる柔軟性、迅速さ、つながりを欠くという確信の下に設立されました。そこで私たちは、プロジェクト管理、プロセス自動化、エンタープライズレベルのプログラムとポートフォリオへの拡張などを担当する人たちに配慮したプラットフォームを構築しました。また、作業管理テクノロジーを手がける世界最大手のプロバイダーとしてさまざまな規模のお客様の今後十年間を見据え、その成長を支援できるという点で、当社は最適な立場にあります。 

当社は、10 万を超える組織と 1,000 万を超えるユーザーからなるコミュニティの高成長を支えており、事実上すべての業界と数千のユース ケースを対象にして Fortune 500 の大多数を含むあらゆる規模のお客様にサービスを提供しています。お客様が自社の成熟度にかかわらず最適な立場で価値実現を迅速化できるように今後も戦略を立て、製品を開発していきます。

当社が 2005 年に Smartsheet プラットフォームで実現しようとしたことが、今まさに意義あるものとなっています。その証拠に、今日の企業は、迅速なイノベーション、従業員の能力開発、新しい製品やサービスの市場投入を必要としています。 

このブログでは、当社が何を確信しているのか、どの市場を検証したのか、成果を得るために何を構築したのかを説明します。また、お客様に最良のサービスを提供する製品のイノベーションと発展についてもご紹介します。 
 

1. ユーザーが主役

個人の働き方に合うように機能するテクノロジーが求められています。とりわけ、ビジネス チームが利用し主に管理するソフトウェアにこうしたニーズが生じています。製品の使用感や活用度を評価するのはそれらのユーザーであり、大規模で最も要求の厳しい企業の IT 部門でも、ユーザーの好みを基に意思決定が行われています。

ユーザーの多くは、特定の種類のテクノロジーがどのカテゴリに分類されるかを気にしていません。当社のプラットフォームは複数の市場カテゴリ (プロジェクトおよびポートフォリオ管理、共同作業管理、デジタル資産管理、ノーコード アプリ開発) に適合していますが、お客様の多くが気にしているのは、このテクノロジーが自分自身、自分のチーム、顧客にもたらすメリットです。こうしたお客様は、便利なうえに最も差し迫った問題をすぐに解決できるテクノロジーを求めているのです。 

当社では、お客様が設定費用、実装や変更を行う多くの担当者、ユーザーが従うべき規定の業務パターンなどを必要とせずにプラットフォーム導入を迅速化できるように支援しています。こうした点から、当社のプラットフォームは、お客様がプロジェクト遂行、データ収集、システム統合、デジタル資産管理、ポートフォリオのパフォーマンス レビューを行ううえでの背景を踏まえたものと言えます。つまりそれらが可能なチームなら現代に適応できます。 

それを最も体現しているのが当社のお客様です。

 

2. 適応力が成功につながる

今日では、どれだけ効率化してもし過ぎることはなく、組織では、焦点や効果を失わずに、絶え間ない変化への対応や方向転換を行えなければなりません。顧客のニーズが変化し、追加の規制が施行され、新たなイノベーションが可能になると、それらにすぐに反応できることが重要となります。継続するこうした変化に適応し、チャンスを活用できる組織であれば、成功を収めることができます。 

特定の働き方に縛られていると、チャンスを十分には活用できません。現代に適応し最適な状態を維持するには、絶えず変化する状況に応じてプロセスを発展させる必要があります。これを行うには、次の 2 つが必要です。1 つ目は、設定可能なテクノロジーを使用して変更の管理やプロセスの有効化を行うとともに、ビジネス要件に適応したソリューションを導入することです。2 つ目は、変更に必要な人員がいつでも稼働でき、迅速かつ費用対効果の高い移行を行える立場にあることです。そうは言っても、今日ワーク マネジメントに使用されるツールのほとんどに制約があります。それらは、成長するチーム、課題、チャンスといった動的な現実に合わせて発展させることができません。柔軟性を欠くうえ、多くの場合、ソリューションの実装に技術リソースからの広範な支援を必要とします。 

当社は、柔軟なプラットフォームを提供して、お客様がニーズを満たし、ニーズの変化に適応するためのソリューションを短期間で構築できるようにします。お客様からは、新製品の迅速な市場投入、危機への早急な対応、顧客関係維持のための方向転換といった成功事例が多数寄せられていますが、こうした事例は、適応力があれば大きなビジネス成果をすぐに得られることを示しています。

 

3. 障壁のない共同作業を実現する

今日では、社内チーム、パートナー、サプライヤー、請負業者間の連携がますます求められています。大規模で多様なメンバーがいるグループと協業し企業の境界を越えて働く必要のある人たちは、共同作業の費用負担に直面することが少なくありません。なぜなら、閲覧者と共同作業者のほとんどが、有料ライセンスの取得が必要という制約のせいで、プロジェクト、プログラム、プロセスを管理する際に業務に最適なツールを使えないことがよくあるからです。  

Smartsheet を導入すれば、そうした制約が解消され、誰もが部門内や部門間で支出を伴わずに共同で作業したり、顧客、パートナー、ベンダーと直接対話したりすることができます。ライセンスの有無に関係なく、これらを行えるのです。当社のお客様は、ユーザーが実行可能なものと表示可能なものを柔軟に管理しながら、共同作業を安全に拡張できています。

 

4. 可視性は、作業管理だけでなく、情報に基づく意思決定の重要な要素

プロジェクトやプロジェクト ポートフォリオを管理しているチームでは、往々にして、信頼できる情報源が統一されていません。組織内で情報がサイロ化すると、プロジェクトの戦略、進捗、成果を正確に伝えることが困難になります。 

当社では、複数のデータ ソースの統合によって正確なインサイトを提供するというアプローチを取っており、こうしたインサイトを信頼することでビジネス リーダーがプロジェクト、リソース、依存関係の意思決定を動的に行えるようにします。これにより、当社のお客様は、全般的なレポートとリアルタイムのダッシュボードを利用して、まとまりのある方法で情報にアクセスしそれらを提供できています。 

リアルタイムのデータにアクセスできれば、情報に基づく迅速な意思決定と、必要に応じた軌道修正が可能になります。また、こうした可視性を得られたプロジェクト マネージャーとポートフォリオ マネージャーは、プロジェクトの効果と成功指標を組織全体に伝達するとともに、自分自身の仕事が組織の目標達成や最終的なビジネス成果にいかにつながるかを示すことができます。

 

5. 単純な業務と高度な業務の両方に適した拡張が必要

拡張が必要な業務は、単純なものから高度なものまで多岐に渡ります。単純な業務の例として、共有タスク リストを 1 万人で共有および管理することが挙げられます。高度な業務とは、複数サイトのデータ センター構築プログラム向けに、プロジェクトの計画、依存関係、ロールアップ レポートへの一貫した変更を同時に行うことなどです。どちらの例も企業での拡張を示していますが、後者の方がはるかに意義のある価値を得られます。つまり、当然のように投資が不要になるという価値です。 

拡張は重要な要素ですが、大量生産を目的とした環境構築以上の意味を持ちます。その本質とは、当初の規模にかかわらず拡張と成長を行える能力であり、記録システムで競合が生じないように他のシステムに接続できる能力であり、チームがベスト プラクティスを特定して各プロジェクトやプロセスに取り入れる能力です。

ここで重要なのは、データ センター構築、ロケット開発、数百万ドルの画像処理装置の設置、全新規クライアントに優れたオンボーディング エクスペリエンスを提供するサービス ビジネスなどのいずれでも、その規模に関係なく一貫性が不可欠という点です。

ツールの多くは単純な規模への拡張に利用でき、一部のツールは高度なワークフローへの拡張に適しています。しかし、両方を効果的に行えるものはほとんどありません。当社は、お客様が現段階を開始点として成長できるようにするというアプローチを取るため、優れたサポートを提供して、単純な業務や高度な業務に関係なく、お客様が拡張を行えるようにする必要があります。 

 

6. サイロ化したデータは無価値とは言わないものの価値が低い

プロジェクト、プログラム、プロセスの管理に使用するプラットフォームは、サイロ化が進まないようにすべきです。それらは、既存の技術スタックに効果的に適合させると同時に、ビジネスに不可欠なその他のツールと効率よく統合しなければなりません。しかも、IT 部門から多大な支援を受けずにそれらを実現する必要があります。

当社では、Microsoft 365、Google Workspace、Salesforce、Jira、ServiceNow、Slack、Adobe Creative Cloud、DocuSign、Figma、Okta、Tableau といった既存のソフトウェアと統合するというアプローチを取ります。これらの例はほんの一部です。

こうした統合に加え、お客様が複数のシステムでデータ連携、既存プロセスの自動化、精度と効率の向上を行えるようにします。これにより、当社のお客様はクラウドとオンプレミスのシステムを Smartsheet に迅速かつ確実に接続できています。

さらに、お客様は、Smartsheet プラットフォームの機能を組み合わせることで、大きなメリットを享受できています。プロジェクト管理、リソース管理、デジタル資産管理、マーケティング分析ツール、校正の機能を既存の技術スタックに統合することで、他のベンダーでは不可能な独自のソリューションを実現しているのです。

 

7. すべてのお客様が現在と将来のニーズを満たすセキュリティとガバナンスを享受するに値し、それらを期待している

当社では、開発当初から、セキュリティとデータの完全性は基本的な構成要素であり、後付けで検討すべきではないというアプローチを取ってきました。堅牢なデータ セキュリティ、暗号化、管理、冗長化は、当社のアプローチの基礎を成すものです。しかし、今日のセキュリティ課題のみを解決しているわけではありません。要求や規制がきわめて厳しい業界では、要件が絶えず変化していますが、当社ではこれに常に対応しているのです。

当社は、ガバナンスとセキュリティの高度な管理機能を構築し、継続的に改善しています。これにより、Smartsheet で事業を運営し、セキュリティ強化を必要としているお客様を支援しています。管理者には、グローバル レベルでの権限管理、ユーザーの自動プロビジョニングの確立、暗号化レイヤーの追加、イベント レポートへのアクセスなどが求められます。大企業にはこうした機能が不可欠であり、あらゆる規模の企業が、どうすれば将来のニーズに配慮した決定を今日行えるかをこれまで以上に模索しています。  

当社では、お客様がプラットフォームの能力を最大化する方法を常に検討しています。取り組みに着手したばかりのお客様であっても、Cisco のように企業全体でさまざまなプログラムを広範に管理しているお客様であっても、当社の姿勢に変わりはありません。 

結局のところ、重要なのは成果

お客様は野心的な目標を掲げています。ビジネス上の課題を抱え、解決策も必要としています。テクノロジーの選択肢は増える一方ですが、お客様はそれらにも精通しています。お客様が重視するのは、当社がリストアップできる機能の数や、手がけている市場ではありません。重要なのは、どうすれば当社を通じて約束を果たし、イノベーティブに問題を解決し、顧客の信頼を獲得し維持できるかです。お客様は、チームの新たな可能性を引き出し、予想よりも優れた成果を得られるプラットフォームを求めているのです。

こうした成果とは、迅速なプロセスによっていかに時間を節約できたかだけではありません。Smartsheet を導入したお客様は、次のような具体的な成果を上げています。大手ファーストフード店が予定よりも早く出店。NASA のジェット推進研究所が火星探査機 Perseverance を製造。米国サウスレイク市が緊急対応の時間を半分に短縮して救命に貢献。シアトルの Climate Pledge Arena が、世界初のネットゼロ カーボン アリーナの地位を成功裏に達成。また、コスト削減、増収、顧客満足度向上の実現は言うまでもありません。

これらは、お客様から寄せられた驚くべき成功事例のほんの一部であり、弊社は今後もお客様とともに取り組んでいきます。